同じ平面アートでもジャンルによって価値は異なる

以上が、代表的な平面アートのジャンルです。ペインティングから油彩、水彩、さらにはデッサン、版画、さらには写真の順で取り上げてきました。

市場における価値は、ペインティングだとこの並びの通りで、写真は複製できることから油彩に比べると価格は安くなります。

何度も申し上げているように、アートの基本は所有する楽しみにありますが…将来性に期待して若手作家の油彩を買う、あるいは人気作家のオリジナル作品には手が届かないので、版画から買ってみようなど、様々な接し方が考えられるのではないでしょうか。

いずれにしてもボリュームが圧倒的に厚く、好みを発見する楽しみ、手に取りやすさ、飾りやすさの面でも平面作品は、アート初心者に多くの楽しみや付加価値を与えてくれます。ぜひ、トライしてみてください。

1970年横浜市生まれ。国内で現代アーティストとして活動した後、アートディーラーに転身。ウィルデンスタイン（NY）の東京店にて、イタリア・ルネサンス絵画や印象派、現代美術など、多岐にわたり取り扱う。2016年に独立し、現在は古典美術から現代アート作品までコレクターに紹介する傍ら、現代アートとアート市場についてセミナーで講演するなど、精力的に活動を行っている。