ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

アートフェア東京2026を歩く <前編>

直感的に楽しめるコンテンポラリーアート

Artfair2026A_5

2016年3月に東京・青山にオープンした「MAHO KUBOTA GALLERY」。コンテンポラリーアートをベースに、オーナーの久保田真帆氏がセレクトした国内外のアーティストの作品を展示しています。

Artfair2026A_6

中でもひときわ目立っていたのは、イギリスの現代美術界を代表するアーティスト・Julian Opie(ジュリアン・オピー)の巨大アート。一見簡単に作られているように見えますが、実は複雑なテクニックを用いて描かれており、人物を象る特徴的な黒いラインは日本の浮世絵や漫画の手法に近いものがあります。

2025年の新作で、価格は2200万円ほど。既にコレクションしている方はもちろん、それ以外の方にも見てもらうことでファンを増やしていきたいと考え、視覚的にもインパクトがある大型の作品を展示に選んだそうです。

Artfair2026A_7

こちらもJulian Opieのアートで、パリ五輪に出場したイギリス選手の写真を作品化したもの。「レンチキュラー」という、視線を動かすと動いて見える技術を用いることで臨場感あるアスリートの姿を表現しています。オリンピックのシンボルである五輪マークと同様、人物のシルエットを青・黒・赤・黄・緑で描くというささやかな遊び心も感じます。

Artfair2026A_8

ブレーキパッドなど、自動車の廃材パーツと彫刻的な素材を組み合わせて創られたメカニックな立体は、ロンドンにスタジオを構える日本人アーティスト・宮崎啓太による作品。不要なオブジェクトに新しい生命を与えることで美しく蘇らせる、サステナブルなユニークさと現代性が魅力です。上部にはエナメルの塗装を施した真鍮が採用されており、経年による味わいの変化を感じることもできます。

Artfair2026A_9

アイルランドのダブリンを拠点にアーティスト活動を行うAtsushi Kagaの新作として、ペインティングと版画の展示もありました。

Artfair2026A_10

彼の作品に多く登場するうさぎは作者自身を投影したキャラクターであり、「Usacchi
(うさっち)」という名前が付けられています。鮮やかでありながら柔らく優しい発色が美しく、動物たちの可愛らしさも感じるアートです。

Artfair2026A_11

シンプルながらインパクトがあり、ユニークで美しい世界観に引き込まれる作品を多数展示する「MAHO KUBOTA GALLERY」。

「アートに対する深い知識が無くても直感的に楽しめて、手に取るきっかけになるような作品を紹介したいと考えています。」とオーナーの久保田氏は語ります。

これからアートの購入をはじめようと考えている方へのアドバイスは、「まずはギャラリストと話して、自分のフィーリングに合うなと感じる人から買ってみたりすると良いかもしれません。『失敗も経験のうち』とおおらかな気持ちで楽しみながらアートを取り入れてみてほしいです。」とのことでした。

ENRICH_avatar
エンリッチ編集部

Return Top