エジソンの格言に学べ
では、打席を多くし失敗を重ねつつも、その経験から学び、打率を上げていくには、どうすべきでしょうか。
そのヒントになる、トーマス・エジソンの有名な格言があります。
「私は失敗したことがない。ただ1万通りの、上手くいかない方法をみつけただけだ。」
ここには、失敗を決して恐れない強いチャレンジ精神が読み取れますが、もう一つ重要な意味があります。それは、明確な意図と仮説を持って実験を繰り返すなかで、1万通りの捨てるべき方法をみつけたことで、歴史的発見を成し遂げたということです。
すなわち、何らかの経験をする際には、その目的や具体的成果をはっきりとイメージした意図的行動が大切だということ。成果を上げるための効果的行動の仮説立てをしたうえで、試行する習慣をつけることです。この意図的で効果的な行動が、後に検証可能な「質の良い経験(失敗)」をつくります。失敗からは必ず学び、同じ失敗は二度と繰り返さないことが、打率を上げることにつながるのです。
「時間をかけた周到な準備」ではなく、「俊敏にして明確な仮説行動」を数多く重ねるなかで、多くを学び、打率を上げることが、成果の量産を可能にするのです。
結論。
《「優れたリーダー」は、すばやい行動と失敗から学び軌道修正し続けることで成功する!》
「質の良い失敗」を数多く重ねて、思考と行動をさらに磨いていきましょう。
前川孝雄 著
「『働きがい改革』に本気の上司がチームを覚醒させる」
合同フォレスト 1760円
官民挙げての「働き方改革」が進んだものの、日本人のワークエンゲージメントは国際比較では極めて低く、多くの人々が働く幸せを感じられていません。今求められるのは、「残業が少ない」「給料が高い」「有休が取りやすい」だけの”働き方改革”より、「持ち味を見出す」「仕事を任せる」「努力を認める」一歩先の”働きがい改革”です。チームを覚醒させて、上司自身が上司としての醍醐味を感じられる”働きがい改革”の極意を詳しく解説します。
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