イノベーションは固定観念の打破から始まる
「成功するリーダー」は、このような「ないないづくし」の不自由な環境で必死にもがくなかでこそ力を発揮し、成長していくものです。そもそもイノベーションとは、八方ふさがりの窮地に陥って、固定観念の壁を突破してはじめて生まれるものです。
一般的には、何不自由なく快適に働くことができる環境を理想的だと考える人が多いでしょう。しかし、そのような環境では、「さて困った、どうしよう。何か手はあるだろうか」と考えるチャンスは必然的に少ない。当然、自らアクションを起こして、状況を改善するチャンスもありません。皮肉なことですが、恵まれた企業環境や高業績が続く経営状況が、頭の筋肉と体の行動力を退化させてしまうのです。
一方で、「ないないづくし」の経営環境で、「あるもので何とかしよう」と必死に知恵を絞ることは、「成功するリーダー」の大切な条件である「工夫する力」を養います。それだけ大変な思いをすることも多いでしょうが、将来にわたって「成功するリーダー」になりたいと思うなら、むしろラッキーなこと。普通なら不満を抱くような環境で、そのように前向きな考え方ができる人は確実に活躍と成長を続けていきます。
もし、あなたが冒頭に挙げたような愚痴をこぼすことがあるなら、現状のままでは「失敗するリーダー」です。しかし、考えようによっては、あなたはラッキーとも言えます。
まずは「ないものねだり」をやめてみましょう。そして、考え方を切り替え、今までとはまったく違う角度から、「じゃあ、あるもので何ができるだろう」と考えてみましょう。その瞬間から、今の不満だらけの環境は、あなたが「成功するリーダー」へと成長するための格好のトレーニングの場となるはずです。
結論。
《「成功をつかむリーダー」は、発想力で足りないものを補う!》
ぜひ、あなた自身の「あるもの頼み」の創意工夫から、出発しましょう。
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