
憧れの趣味車を持ちたいが、ビジネスやプライベートの現状と照らし合わせると購入できない――そんなエグゼクティブたちに朗報だ。資産性が高く根強いファンを持つコレクタブルカーをはじめとする車の共同所有を手掛けるRENDEZ-VOUS(ランデヴー)の「共同オーナー型サービス」を利用すると、維持管理の手間をかけることなく、好きな車のある暮らしを楽しめる。
具体的にどういったサービスなのか。神奈川県横浜市にある車両の保管とラウンジを兼ねた「YOKOHAMA BASE」で、代表取締役の浅岡亮太氏に尋ねた。
これまでなかった車の所有方法
RENDEZ-VOUSは2022年創業のスタートアップだ。2024年4月にはプレシリーズAラウンドで2億円の資金を調達するなど、注目の企業としても知られる。代表を務める浅岡亮太氏は早稲田大学在学中にクルマ系メディアを立ち上げバイアウト。大学卒業後はDeNAでC2Cのカーシェアリングサービスの立ち上げに関わり、転職したメルカリでも自動車プロジェクトの責任者として従事した後、RENDEZ-VOUSを立ち上げた。
同社は当初から一貫して車関連のビジネスを展開しており、なかでも注力するのが1台の車を複数人で持つ共同オーナー型のサービスだ。
「実家が少し古い欧州車を扱うスペシャリティショップを経営していることから、私自身も根っからの車好き。大学在学中から自動車関連のビジネスに携わり、個人的にも複数の車を所有してクラシックカーのラリーイベントに何度も参加していました。一方、コレクタブルカーをはじめとする希少車は購入時の価格もさることながらメンテナンスなど所有中の手間もかかり、公私ともに多忙だと乗る時間も限られます。こうした課題を解決する合理的な手段として共同オーナー型のサービスを考えました」

自家用車の稼働率は年間でわずか4.2%。しかし乗る頻度と関係なく、車の購入費用や維持管理費は変わらない。RENDEZ-VOUSの共同オーナー型サービスでは複数人のオーナー同士で金銭的な負担を分担し、さらに月額払いを導入することで車を所有するハードルを下げたのが特長だ。
「クラシックカーから最新の車、キャンピングカーなど、どんな車両であっても所有が可能です。専用のサイトで希望車種や年代、予算、あるいはボディタイプなどを入力すると、最小4人~最大8人でマッチングを行います」
【利用開始までの流れ】
① オンラインで申し込み:希望車種、予算などを入力
② 車両・利用条件の仮合意:希望車種に十分な申し込みが集まると車両の仕入れを始め、仮の利用条件を提示
③ 車両・利用条件の確定/契約締結:共同オーナー全員の合意をもって契約が確定
④ 納車&利用開始:納車後、利用開始。期間終了までカーライフを楽しめる
契約期間は1年で、車利用可能日数は4人なら1人当たり年間72日、6人なら1人当たり年間48日。現在は神奈川県の横浜エリアと二子玉川エリアに専用のガレージを用意しており、オーナー専用のサイトツールから予約し、空いていれば24時間365日いつでも利用できる(1回の最大利用可能期間は2週間)。例えばYOKOHAMA BASEでは、外扉と内扉でパスコード入力や指紋認証を経て屋内に入り、車両ごとに個別管理しているボックスからキーを取り出す流れだ。乗り換えた車はガレージで預かってくれるので、例えば普段はファミリーカーに乗っているが、1週間はコレクタブルカーとの暮らしを楽しむといったこともできる。


「全車両、東京海上日動の保険に加入し、日常的な整備は我々が行います。出先で車に異変があった場合もご連絡いただければ状況を確認したうえでアドバイスし、必要に応じてロードサービスで対応するなど、サポートも徹底しています」








