九島辰也
マスターズトーナメント2017を通して見えた
メルセデス・ベンツがゴルフ業界をサポートしているのはご存知だろうか。メルセデス•ベンツ日本は日本女子プロゴルフ協会、通称LPGAのオフィシャルパートナーとして大会、選手、ジュニアの育成を支援している。従来の賞金ランキングの他に“メルセデスランキング”と呼ばれるのもそのひとつで、プロの大会の出場ラウンド数や順位をポイント制で評価し、年間の最優秀選手を決めている。
それでは、グローバルはどうかというと、“マスターズトーナメント”、“全英オープン”、“PGA選手権（全米プロ選手権）”といったメジャー大会をサポートする。その名の通りどれもメジャー級なだけにかなりお金はかかりそうだが、メディアの露出を含め広告効果は相当ありそうだ。
また、アマチュアゴルファーについても長年ユニークな取り組みをしている。“メルセデストロフィー”がそうで、世界各国のメルセデスユーザーを対象に国毎で予選を行い、上位成績者を彼らのお膝元シュツットガルトで対決させる。きっとゴルフ好きメルセデスユーザーには魅力的なイベントに違いない。
そんな背景を知っていると、今回のプレスツアーはそれほど特別なものではないかもしれない。グローバルスポンサーをつとめる“マスターズトーナメント”の観戦＆取材と、贅を極めるメルセデスAMG S63 4MATIC カブリオレのテストドライブという組み合わせである。
スタートは、マスターズ決勝初日の土曜日早朝。前日の夜にチェックインしたジョージア州アトランタのマンダリンホテルをドイツ人のジャーナリストとタッグを組んでクルマを駆り出した。
オーガスタまでの道のりはハイウェイを使えばそれほどでもないが、設定されたコースは比較的寄り道をするものだった。なので、ドライブ時間は３時間半を超える。もちろん、ロングドライブをするのになんら不服のないことは言うまでもない。
