Q
「絶対に持っていなければならないタイはありますか?」
A
「紺のソリッドです」

——洒落者として、必ず持っていなければいけないタイはありますか?
「マストハブなのは、ネイビーのソリッドタイです。私もこの仕事を30年間やっており、たくさんのトレンドを見てきましたが、紺無地はいつも別格です。どんなスーツにも似合いますし、絶大なる信頼感があります。最近ますます“紺無地ってカッコいいなぁ”と思うんですよ」
——しかし、紺無地はすでに持っている人も多いのでは・・
「同じ紺無地でも、さまざまな素材があります。王道のサテンやレップから、フレスコやバスケット。素材では、シルクに加え、ウール、コットン、リネン。色味では濃紺、茄子紺など・・。紺無地のバリエーションを挙げるだけで、延々と続きます。まさにネクタイは“紺無地に始まり、紺無地に終わる”のです」
Q
「シャツやジャケットとの、組み合わせの基本を教えて下さい」
A
「ピッチを変え、カラーを揃えることです」

——ネクタイとシャツ、ジャケットなどの、コーディネイトのコツは何かありますか?
「まず色に関しては、色数を抑えること、同じ系統の色同士を合わせること、そしてタイに使われている色を、シャツやジャケットで拾うことなどが基本です」
「柄に関しては、柄同士を合わせるときは、ピッチを変えること。例えばストライプのシャツにタイを合わせるときは、同じような間隔のストライプは避けましょう。小紋やプリント柄も、シャツの柄より大きく地色が出ているものがよいでしょう」
——逆にNGな組み合わせは?
「合わせる柄の大きさが同じだと、ゴチャゴチャした感じになってしまいます。ピッチが細いもの同士は特にNGですね。例えば写真のようなマルチストライプのタイは、初心者の方は無地のシャツとジャケットに合わせるのが無難です。ただしウィンドウペインなど、大きなチェックが使われているジャケットなら“あり”でしょう」









