ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ヨコハマ流、お洒落の極意


Q

「秋冬のおすすめスタイルを見せて下さい」


A

「ポロコートは好きで、何着も持っているよ」

エンリッチ 信濃屋8

スリーピースは2001年にミラノのA.カラチェニで仕立てたもの。英国製の生地を使用。タイはパーソナリティ。シューズは約50年前のもので、スコットランドのサクソンというメーカーのもの。帽子はさらに古く、80年以上前に作られた逸品。ステッキはスネークウッド製、恐れ入ります。
スリーピースは2001年にミラノのA.カラチェニで仕立てたもの。英国製の生地を使用。タイはパーソナリティ。シューズは約50年前のもので、スコットランドのサクソンというメーカーのもの。帽子はさらに古く、80年以上前に作られた逸品。ステッキはスネークウッド製、恐れ入ります。

——秋冬だと、どのようなスタイルがおすすめですか?

「ポロコートが好きで、同じデザインでアルパカやキャメルなど、素材違いをいくつか持っている。チェスターフィールドと比べて、ちょっとカジュアルな雰囲気があるところがいいんだよ。ブレザーやタートルネックなんかを中に着ても似合うと思うね」

信濃屋オリジナルのフランネル製ポロコート。ダブルの打ち合わせ、ターンバックカフ、フラップ付きのパッチポケット、バックにはボックスプリーツが入る本格派。パターンオーダーでぴったりのサイズを入手可能。18万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)
信濃屋オリジナルのフランネル製ポロコート。ダブルの打ち合わせ、ターンバックカフ、フラップ付きのパッチポケット、バックにはボックスプリーツが入る本格派。パターンオーダーでぴったりのサイズを入手可能。18万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)

——ジャケットでおすすめはありますか?

「ノーフォークジャケットなんか、珍しくて、いいんじゃないかな。今あまり置いているところもないしね。ハンティングに使うためのジャケットだから、スポーティな感じがするところがいいね」

信濃屋オリジナルのノーフォークジャケット。フロントがベルトで留められるのが特徴。もともとはシューティング用だといわれる。10万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)
信濃屋オリジナルのノーフォークジャケット。フロントがベルトで留められるのが特徴。もともとはシューティング用だといわれる。10万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)

——ジャケットのインナーにはどういったものを合わせればいいのでしょうか?

「ノーフォークジャケットのインナーには、タッタ—ソールなんかのウールとコットンの混紡のシャツがいいだろうね。それにウールのタイをして、グレイフランネルのパンツを履く。変わったところだと、アスコットシャツというのがある。これは衿の代わりにスカーフが付いているシャツで、1960年代くらいはいろいろな店で置いていたけれど、今ではほとんど見かけなくなってしまった。作ってくれるところがなくなっちゃったんだよ」

衿の代わりに共布のスカーフが付いているアスコットシャツ。これを軽く結んで喉元へ垂らす。2万9000円(信濃屋 TEL 045-212-4708)
衿の代わりに共布のスカーフが付いているアスコットシャツ。これを軽く結んで喉元へ垂らす。2万9000円(信濃屋 TEL 045-212-4708)

——今お召しの帽子とステッキも、素晴らしいものですね。

「帽子は信濃屋の先代の社長がオーダーしたもので、もう80年以上前のものだよ。チェコスロバキアのフッケルというメーカーで作られている。戦前の帽子は、チェコ製が一番だったんだ。ステッキはスネークウッド製で大変貴重なものだ。今ウチの店にも一本だけ売り物があるよ。普通だと100万円以上するから、これは安いと思うな」

エンリッチ 信濃屋13

エンリッチ 信濃屋14

帽子はチェコスロバキアのフッケルというメーカーが作ったもの。シールベロアという素材で出来ている。スネークウッド製のステッキは手前のシルバーハンドルが白井さんの私物。奥は売り物で英国製、信濃屋オリジナル。60万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)
帽子はチェコスロバキアのフッケルというメーカーが作ったもの。シールベロアという素材で出来ている。スネークウッド製のステッキは手前のシルバーハンドルが白井さんの私物。奥は売り物で英国製、信濃屋オリジナル。60万円(信濃屋 TEL 045-212-4708)

松尾健太郎

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