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キャッスレスレポート&最新コード決済 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。6月最後は、この春から始まったコード決済の概要をお伝えしよう。(1/3から読む)ーー

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増え続けるコード決済サービス
キャッシュアウトもスタート

コード決済では楽天ペイやPayPay、Origami Pay、LINE Payといったサービスが先行し加盟店を拡大していますが、新規サービスも続々と始まっています。ユーザーからすると選択肢が増えてうれしい反面、どのサービスをメインにすればいいのかわからず、ややこしいという声も……。乱立の様相を呈していますが、当面この勢いは収まりそうにありません。ここでは、今春から始まったコード決済をいくつか紹介しましょう。

ゆうちょPay

ネーミングから分かる通り、ゆうちょ銀行によるコード決済のサービスです。専用のアプリをダウンロードして使いますが、利用代金はゆうちょ口座から即時引き落とし、残高の範囲内で利用するので、使い過ぎの心配がありません。利用上限金額を設定することもできます。8月以降には加盟店で割引などの特典が受けられるクーポンの配信を予定しているようです。現時点では、ウエルシアやハックドラッグといったドラッグストア、ヤマダ電機、ベスト電器などが加盟店です。

ゆうちょPayは5月から東急線各駅(6線85駅・こどもの国線・世田谷線を除く)に設置されている券売機で現金を引き出すことができる「キャッシュアウト」のサービスも始めました。対応時間は5時30分から23時までで、限度額は1日3万円、1回当たり108円の手数料がかかります。初回利用時は銀行情報の登録が必要ですが、それが終わると暗証番号や引き出し金額を入力・選択するとスマホにQRコードが表示され、券売機にかざせば出金するという流れです。東急線の利用者であれば銀行やコンビニに立ち寄ることなく、自分のゆうちょ銀行の口座から現金を引き出せるというわけです。同様のサービスは横浜銀行の「はまPay」でも使えます。こちらは最初の登録時に、免許証など本人確認書類と顔画像をアップロードする本人認証サービスへの登録が必要となり、ハードルが高くなっています。

菊地崇仁

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