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アートギャラリーを知る 
佐々木栄一朗 gallery UG Tennoz

アートとの出会いは高校生のときに始めたアルバイト

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E:佐々木さんがアートと出会ったきっかけを教えてください。

佐々木:はじめてアートの世界に触れたのは高校生のときでした。親族が経営を大きくやっていることもあり、10代の頃から漠然と「自分は将来何のビジネスをやろうかな」と、何かを創業する道を考えていました。

そんなとき、皿洗いのアルバイトで入ったレストランのオーナーが、アート好きのパリ帰りのシェフで。店内にアートがたくさん飾ってあったのですが、なんと趣味が高じて「ギャラリーを出すぞ」という話になって。

僕は体格も良かったので開廊に際しての肉体労働を手伝わされ、はじめてアートの世界を見せてもらったんですよ。そこでハマりまして、パリに行ってアート巡りをしたらとても素敵で、「これだ!」と思いました。

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取材に訪れた日は、いつものカラフルな作品から変わり、イタリア在住の作家によるシックな作品が展示されていた

E:思いもよらない場所でのアートとの出会いがビジネスに繋がっていったのですね。

佐々木:興味を持って調べていくうちに、日本のアート業界は諸外国に比べて非常に遅れていることを知りまして。「じゃあそれをぶち壊してやろう」と。僕が入っていく余地があるなと思ったんです。そこからは居ても立っても居られず、大学を途中で辞めて(笑)。自分でやり始めたのですが、まぁうまくいかなかったです。

E:当時はどのようなビジネスを行っていたのでしょうか?

佐々木:パリでリトグラフポスター(版画ポスター)を仕入れてきて、それを額装して販売していました。ルートも何もないのでマンションを一軒一軒ピンポンして。しばらくは、仕入れにお金を使うのか、今日の食事にお金を使うのか、みたいな生活でした。

今考えると本当に馬鹿みたいなやり方なんですけど。でも意外とずっとやっていると「私は興味ないけど、この人なら好きだと思うよ」と教えてくれる人が現れたり、良い出会いもありました。

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E:20歳のときにアートの道に進み、会社を興したのが23歳。地道な努力が実り、銀座にギャラリーをオープンしたのが33歳のときだったとか。

佐々木:少し軌道に乗ったかなと思うと、同業者との交流の中で思わぬ行き違いや試練を経験したり、贋作を掴まされるなどの苦い経験もありましたね。引っ越し屋かなと思うような家宅整理の仕事もしていました。

その経験を経て、最初は「アートのことは全部知っておかなくてはいけない」と気負っていたのですが、アートと言っても色々なジャンルがあるなかで、自分が絶対的に「ここは自分に任せて」と自信を持てる場所があれば良いのだなという考えに行きついて、自分がアーティストを抱えて活動するギャラリー経営という形を選びました。

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エンリッチ編集部

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