
加速する米系大手ホテルのポルトガル進出
26年の夏休みにリスボンを10日間ほど訪れました。そして、週末を利用してアルガルヴェというポルトガル南部にあるビーチエリアにも足を伸ばしました。アルガルヴェではマリオット・サルガドスというホテルに泊まりました。また、前回にリスボンを訪れた際は、近郊のカスカイスを訪れましたが、その際も同じマリオット系列のシェラトン・カスカイスというホテルに滞在しました。
印象的だったのが、どちらのリゾートもレストランやプールで一緒になるゲストの多くが、しゃべっている英語の訛りから米国人であるということでした。もちろん、米国の大手ブランドが運営するホテルですから、米国人がある程度いることを想定していましたが、ポルトガルは他の欧州主要国の米国系列ホテルと比べて、格段に米国人比率が高いと感じました。

実際にポルトガルを訪れる米国人観光客の人数は年々増えています。25年も前年比で宿泊数で約5%,、訪問人数で約7%増えて、この増加傾向を受けてポルトガルのナショナルフラッグキャリアであるTAPも西海岸から初となる直行便LA~リスボン便や、ボストン~ポルト便などが、昨年から相次いで就航しています。
このように多数の米国の主要都市からのフライトが就航することで、米国人観光客がポルトガルにおける非居住者の宿泊数の1割を占めるところまで来ています。これと同期する形で米国の大手ホテルブランドの進出も加速してきています。

最も多くのホテルを展開しているのは前述したマリオットブランドで、リスボン、ポルト、そしてアルガルヴェを中心に30以上のホテルを展開しています。それに次ぐのがヒルトンで、多様なブランドからなる10以上のホテルを展開しています。また、ハイアットについては元々2軒しかホテルがなかったところから、26年に一気にホテルを開業し5軒にまでホテルを増やす予定です。
興味深いのが、各社ともマリオットやヒルトン、ハイアットという旗艦ブランド以外の、多様なブランドによるホテルを展開していることです。これは、元々ポルトガルには歴史的な建造物から転じたユニークな独立系のホテルが多く、その施設をそのまま引き継ぎながら、ブランドだけ自社のブランド群の中から適したものに変えることで、傘下に組み入れるという手法が多くなっています。
実際に、前述したアルガルヴェのマリオットも、以前は別の独立ブランドだったホテルの施設をマリオットがそのまま引き継いだという話をスタッフから聞きました。








