
10年ほど前から企業家が注目するようになった現代アートを「買う」選択。
とはいえ、専門的な知識を持つ人は決して多くなく、どんな基準で作品を選んだら良いのかわからないというエンリッチの読者も多いだろう。
せっかくアートの世界に足を踏み入れるなら、一流を知る者として本当に上質なギャラリーやアートに触れたい。そんなエグゼクティブにぴったりの場所が、「A LIGHTHOUSE CALLED KANATA」である。
代表をつとめる青山和平氏は、アートが持つ本能的で普遍的な美しさと向き合い、自身の審美眼で見初めた作品を世界の名だたる著名人へ送り出してきた。
美の本質を追求する、唯一無二のギャラリーとは?
一般的なギャラリーの概念を覆す特別な空間


ENRICH(以下E): 1階のギャラリーに一歩足を踏み入れると、展示台から床や壁面までトラバーチンがふんだんに使われているからか、神秘的で重厚感のある美しさを感じます。
青山:山を削るくらい(笑)1階の内装の全面にトラバーチンを使っています。とても上品な石材だということが取り入れた理由の一つですが、もともと大聖堂に入ったときの厳かな雰囲気や、暗闇のなかで光が当たったときの神々しさが好きで。
現代アートのギャラリーの多くがホワイトキューブですが、従来から一般的だったわけではなく、1950年以前は普通の壁紙やペンキの壁に展示していました。「アートの1番美しい魅せ方ってなんだろう」と考えたときに大聖堂の美しさを思い出して、石の力で神聖な雰囲気を演出したいと思いました。

E:2階にプライベートラウンジを設けているギャラリーは珍しいのではないでしょうか。
青山:他社さんは分からないのですが、カナタには必要不可欠なスペースだと思います。私たちにとってはサービスの一環で、お客様にくつろいでほしいなと。シャンパンを片手に1点ずつ作品をお見せして、サロンのような感覚でゆったりとした時間を過ごしながらご購入いただきたいなと思っています。一般公開はしていない、いわゆる富裕層向けの特別な空間ですね。

E: ギャラリーのなかにバーカウンターまであるとは、驚きです。
青山:バーカウンターもギャラリー同様、トラバーチンで出来ていて、バースツールは専属作家のジョセフ・ウォルシュさんに特注しました。ワインセラーもあって、ハウスシャンパンやウィスキーなど様々な酒類をご用意しています。少なくとも1日2組は必ず予約が入っていることもあり、2階のご利用を希望する場合は、必ずアポを取っていただくようお願いしています。

E:南青山・西麻布に次いで2025年10月に表参道へ拠点を移したとのこと、ギャラリーを訪れる人の特徴に変化はありましたか?
青山:一見さんお断りということでは全くないのですが、もともとはどちらかというと路上からお客様を引っ張ってくるようなギャラリーではなくて。ピンポイントで予約を入れていただいて、プライベートジェットを飛ばして海外から来られたりだとか、そういう方が多いんです。ただ、表参道に拠点を移してからは、「路面を歩いていてふらりと入ってみた」というような、KANATAのことを知らないお客様も増えました。表参道の駅からも近いので、利便性という意味でも「来やすくなった」というお声はよくいただきますね。ただ、お客様の層自体は変わらないです。







