ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

コロナ後のマドリッドの様子

ルネッサンス初期からモダンアートまで

バルセロナではサグラダファミリアやグエル公園を始めとしたガウディの作品群を回るのに忙しく機会はありませんでしたが、マドリッドでは世界4大美術館の1つに列せられているプラド美術館にピカソの超大作「ゲルニカ」が観覧できるソフィア王妃芸術センターなど様々な大規模文化施設を訪れました。

プラド美術館を訪れるとマドリッドの街並みに加えて、この都市の文化・芸術活動もずっとスペイン王家とともにあったことがよくわかります。16世紀のカール5世を皮切りに、その後もフェリペ2世、フェリペ4世と栄華を極めたそれぞれの代の王たちがお気に入りの宮廷画家たちに書かせた華麗な自画像群は、他に類をみないもので圧倒されました。

こうしたスペインの宮廷画家の頂点に立つベラスケスの華やかな作品群と、年齢を重ねるにつれて市井の人々を暗いトーンながら真実に肉薄するスタイルのゴヤのそれは、作風だけでなく人生の歩みも対照的であり、これらが1つの美術館に収められていることで両者の魅力を際立たせています。

ソフィア王妃芸術センターでもゲルニカなどピカソの作品に加えて、ダリやミロの代表作まで収蔵されていて、ルネッサンス初期から20世紀のモダンアートまで人類の至宝といえる作品群を数多くみられることはマドリッドの大きな魅力です。

下の子供が動物好きなのでマドリッド動物園も訪れましたが、こちらも外国人観光客にはそれほど高い知名度ではありませんが、かなり広い敷地に工夫された展示がされていて見応えがありました。

次回は、マドリッドの次に訪れたコルドバとグラナダについて紹介します。

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岡村 聡 (おかむら さとし)

シンガポールで資産運用のアドバイスを行う株式会社S&S investments代表取締役。 マッキンゼー&カンパニー、アドバンテッジ・パートナーズなどを経て、2010年11月に妻と2人で同社を設立。現在、資産運用に加えて、海外移住や海外不動産投資などのコンサルティングも行っている。著書に「世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣」(KADOKAWA/中経出版)など。

連載コラム

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岡村聡 著
 
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
 
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。

エンリッチ編集部

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