ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ニース 2/2 
ニースを中心としたコート・ダジュールの魅力

エンリッチ ニース②

前回は、運悪く滞在中にテロが発生したこともあり、移民社会の問題点も含めて観光都市ニースの最新の様子を紹介しました。今回は、ニース以外のコート・ダジュールに点在するカップ・フェラやエズ、カンヌなど他の観光都市も含めて、コート・ダジュールの魅力について紹介します。

この連載でもいずれ紹介しますが、ニースからお金持ち都市国家として有名なモナコに鉄道で移動しました。フランスの鉄道の券売機はとても古くよく故障をしていて、電車で30分ほどのモナコまでニースから切符を購入するだけでも30分以上も券売機に行列して待って、さらに券売機の操作にも手間取るなど大変な思いでしたが、車窓からはそうした苦労も吹っ飛ぶ素晴らしい光景が臨めます。

ニースを出発してすぐ見えるのがカップ・フェラ半島です。

写真はこのコラムの後半で紹介する鷲の巣村エズから撮ったものですが、高級リゾートが立ち並ぶコート・ダジュールの中では比較的にカジュアルな雰囲気のニースと打って変わって、紺碧の海に大きなヨットが点在していて、超高級な雰囲気となります。

カップ・フェラ半島
カップ・フェラ半島

カップ・フェラ半島とニースやエズとの間の入り江には世界からスーパーヨットが集まることで有名で、私たちが電車に乗っているときにも残念ながらうまく写真には収められませんでしたが、ヘリポートを備えたとてつもなく大きなヨットをいくつか見かけました。

お客様でスーパーヨットの購入を希望している方が居るので、モナコでヨットのブローカーと話をしました。この担当者の話によると、プレミアリーグのチェルシーのオーナーとして世界に知られるロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ氏の世界で2番目に大きい全長162メートルのエクリプス号が、電車に乗っていたタイミングでカップ・フェラの入り江に停泊していたようなので、私たちが目撃した中でも断トツに大きかったヨットはこの船だったようです。他にも、同じタイミングでニュージーランド1の大富豪であるグレアム・ハート氏のこちらも全長が100メートルを超えるヨットであるユリシーズ号もカップ・フェラ半島の近くに停泊していたという話を聞きました。

もちろん、モナコのヨットハーバーにも全長が50メートルを超えるような大きなヨットがいくつも停泊していますが、これら100メートルを超えるメガヨットはクルーズ船が停泊するハーバーにしかつけられず、これらが利用できないときにはモナコとヘリコプターで行き来しやすいので、カップ・フェラ半島近くの入り江に停泊することが多いようです。

カップ・フェラ半島の先端にはこの地を高級リゾートとして世界に知らしめるきっかけとなった高級ホテル、グランド・ホテル・デュ・カップ・フェラがあります。残念ながら今回の滞在ではこのホテルを訪れられませんでしたが、半島の先端に7ヘクタールの大きな敷地を擁していて、100年以上に渡って世界からVIPを集めてきました。敷地内にはラベンダーの畑や果樹園があり、地中海に面したプールが有名です。昨年5月にはこのホテルの運営を、今高級ホテルブランドとして世界中で最も勢いがあるフォーシーズンズグループが行うことになり、歴史的な雰囲気は残しながらよりグローバルスタンダードなホテルに進化しているようなので、次回にはぜひ滞在したいと考えています。

岡村聡

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