ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

シンガポールの大型アミューズメントパーク

シンガポールは東京23区ほどの面積しかない小さな都市国家ですから、市街地ばかりが広がっていると思われがちですが、HDBと呼ばれる高層の公団住宅に多くのローカルが住んでおり、住宅地の集約が進んでいますから、かなり緑地があります。

ランカウイ

私たちは最近香港にも法人を設立し、頻繁にシンガポールと香港を行き来しているのですが、香港はただでさえ山がちな地形で平坦な場所が少なく、建物が密集していて街中にほとんど緑がないため、シンガポールよりも生活環境として魅力的でないと感じています。一方、シンガポールは平たんな島で最も標高が高いところでも50mほどしかありませんし、上記のように住居の高層化が進んでいるため、市街地にも多くの公園があります。子供がまだ5歳と小さいので、遠出をせずとも近くに公園があり休日に遊ばせられるのはとてもありがたいです。香港では中々こうはいかないでしょう。

シンガポールには大型のレクリエーション施設も数多く整備されています。シンガポール動物園はナイトサファリで有名ですが、昼間に営業している動物園や最近完成したリバーサファリなどもあり、世界屈指の規模の施設です。セントーサ島の西半分には、ユニバーサルスタジオや世界最大の水槽を擁する水族館、巨大プールリゾートの「アドベンチャーコーブ」など、大型レジャー施設が集中的に存在しています。

Wシンガポール-セントーサコーヴ
Wシンガポール セントーサコーヴ
アドベンチャーコープセントーサ
アドベンチャーコープセントーサ

日本ではこうした大型レジャー施設に行くと行列していて、行き来にも時間がかかるため1日仕事となりますが、シンガポールではユニバーサルスタジオでも休日でさえ30分以上待つことは稀ですから、数時間の空き時間があればクイックに楽しめます。仕事が早めに終わる平日に行けば、さらに効率的に楽しめます。年間パスポートを購入すれば3-4回以上訪れるとお得になるので、私たちはシンガポールの主要レジャー施設のほぼ全てについて、年間パスポートを家族全員分購入しています。特に、子供が好きなシンガポール動物園には毎月1-2度行っていますが、年間パスを使えば1回あたり1人500円以下で行ける計算ですから、とてもお得に感じています。

ジョホールバル Traders Hotel プテリハーバー
ジョホールバル Traders Hotel プテリハーバー
ジョホールバル プテリハーバー
ジョホールバル プテリハーバー

シンガポールの周辺まで足を延ばせば、さらに多様な休暇を過ごせます。シンガポールから陸路でアプローチできるマレーシア最南端の都市ジョホールバルには、レゴランドやハローキティタウンなどの遊園地があり、どちらもシンガポール中心部から1時間30分~2時間ほどで行けます。ジョホールバルは土地が豊富なので、レゴランドも東京のお台場の施設と違って、屋外に広大な敷地を持っており、プールリゾートやレゴホテルも併設されています。こちらも、年間パスを購入すれば3回以上行くことで元が取れるので、3連休などを使ってよくジョホールまで足を延ばします。

子供向けではなく、大人の休暇にふさわしい目的地も色々とあります。シンガポールから船で1時間以内に行けるインドネシアのバタム島やビンタン島にはバンヤンツリーなどの高級リゾートが整備されていて、ゴルフなどのレジャーもシンガポールより割安に楽しめます。アジアのリゾートは自由なので、バタム島のゴルフコースでは1人でプレーさせてもらえ、90分ほどで18ホールを回れたので、早朝に妻と子供が寝ている間にラウンドできました。

バタム島
バタム島

また、多くのホテルでキッズクラブも充実していて、6歳~15歳くらいまでの子供を対象として年齢別のプログラムが用意されています。自然探索や料理、動物の世話などのアクティビティが人気ですが、うちの子供も対象年齢となれば参加させて色々な国から来た子供たちと交流させ、大人は大人でエステやスポーツなど自分の趣味の時間を楽しみたいと考えています。

東南アジアは格安航空網が充実していますから、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムなど様々な国に片道1万円以内で、1-2時間で行けます。私たちもシンガポールに来てから1年でこれらの国の大都市(ジャカルタ、クアラルンプール、バンコク、ホーチミン)と、ランカウイ島などのリゾートに行きました。同じ大都市でもそれぞれ違った趣がありますし、料理や遺跡観光を通じて色々な文化も経験できました。

日本からは遠いため、なかなか訪れる機会がないモルジブやスリランカなども、シンガポールからは5時間以内で直行便も多く飛んでいるので、多くのシンガポール在住者が訪れています。私たちも子供がもう少し大きくなったら、シンガポールに居る間にこれらの国々も訪れたいと考えています。ミャンマーやカンボジアなど、東南アジアの中でもまだ訪れてないない場所もたくさんあります。休暇の度にどこに行こうか、家族で話し合いながら計画を練っています。

岡村聡_300

岡村 聡 (おかむら さとし)

シンガポールで資産運用のアドバイスを行う株式会社S&S investments代表取締役。 マッキンゼー&カンパニー、アドバンテッジ・パートナーズなどを経て、2010年11月に妻と2人で同社を設立。現在、資産運用に加えて、海外移住や海外不動産投資などのコンサルティングも行っている。著書に「世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣」(KADOKAWA/中経出版)など。

連載コラム

岡村聡

Return Top