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シンガポールで起業した理由

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シンガポールの最新事情を、妻と子供が現地に移住し、私も年の半分は居住する生活者としての視点から、そして現地でビジネスを展開する起業家としての視点の両面から解説をしていきます。初回のコラムですので、自己紹介から始めさせいただきます。

私は、富裕層を中心とした個人投資家に資産運用のアドバイスを行う株式会社S&S investmentsを経営しています。この会社は、外資系コンサルティング会社・投資ファンドを経た私と、外資系証券会社でトレーダーとして働いてきた妻の夫婦2人で、2010年11月に創業しました。昨年には、シンガポールに株式会社Pan Asia Advisorsを設立し、妻と子供は会社設立とともにシンガポールに移住し、妻がこちらの会社の代表取締役を務めています。

私達家族がシンガポールを初めて訪れたのは3年前のことでした。まだ乳児だった子供が、余震が続く東京でナーバスになっていたので、2011年のゴールデンウィークに1週間ほどの休みを取り、当時日本でも話題になっていたカジノリゾート「マリーナベイサンズ」を訪れました。

当時は、日本でのビジネス基盤を拡大するので精一杯であったために、シンガポールでの事業展開は考えていませんでしたが、知り合いから現地のプライベートバンカーや不動産業の人たちを紹介してもらい、世界中から富裕層がシンガポールに集まってきている話を聞きました。

特に、シンガポールで唯一外国人でも土地付きの物件を購入できるセントーサ島の住宅エリア「セントーサコーブ」に、当時でも10億円近くもする200坪以上の壮麗な邸宅が続々と建設されており、各邸宅の前には人口運河に浮かぶクルーザーの駐機場まで整備されていたことには目を見張りました。

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人口運河に浮かぶクルーザーの駐機場

観光客にとってセントーサ島はユニバーサルスタジオやカジノホテルが立ち並ぶリゾートエリアというイメージでしょうが、このセントーサコーブやセントーサゴルフクラブが位置する島の東半分は、ラグジュアリーな雰囲気のコミュニティが広がっています。ちなみに、最近セントーサコーブの一戸建ての購入を希望しているお客様をご案内した時には、3年前に視察したものと同じ物件が約20億円と倍近くに高騰していました。

岡村聡

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