リベラルアーツを学ぶ
学びを習慣化しようとすると、まずは仕事に必要な知識やスキルの学習に取り組もうと考えるでしょう。しかし昨今リベラルアーツが重視されるように、発想を豊かに持ち創造的な将来ビジョンを描くためにも、教養を養うことこそが大切です。人としての幅を広げる学びも組み入れましょう。
教養に関しては、好きなことを軸に学び始めればOK。ただし重要なのは、学んでいることと自分の仕事とを結びつけて考える習慣をつけることです。意外なところで意外な共通項が見つかることも少なくありません。
私はもともと好奇心が旺盛なので、仕事と直接関係がないテーマも幅広く学びます。ワイン、日本酒、サウナ、教養としての占星学やタロット、世界の宗教、西洋絵画、ウクレレなど、いろいろなことにはまりました。最近では、スポーツフィッシングに夢中です。どれも学び始めると非常に奥が深く、単なる趣味を超えた気づきを得られます。
教養を身につけながら仕事に結びつける
たとえば、ワインについて学ぶことじたいがリベラルアーツです。ヨーロッパ各地にワインの産地ができた背景にはシーザーやナポレオンによる戦争の歴史があるなど、1つひとつのワインに産地の文化が色濃く反映されていて、知れば知るほど面白い。その流れで日本酒を学ぶセミナーに参加すると、同様に産地の特色や文化を反映させ、それをブランドにして世界に打って出ようとする蔵元があると知りました。
その代表格の1つが、和歌山県にある平和酒造。経営者の山本典正さんに会って話を聞くと、同社の革新的取り組みは他業界のビジネスにも応用できるもの。とても感銘を受け、自社が企画した経営者セミナーにも登壇してもらいました。
また、学べば学ぶほど、まだ科学では解明・解決できないことが多々あることにも気づかされます。
好奇心を満たし楽しみつつ、教養を養いながらも、仕事に還元できれば一挙両得なのです。
結論。
《成功するリーダーは、課題意識を持って幅広く学び、仕事に還元する!》
「『働きがい改革』に本気の上司がチームを覚醒させる」
合同フォレスト 1760円
官民挙げての「働き方改革」が進んだものの、日本人のワークエンゲージメントは国際比較では極めて低く、多くの人々が働く幸せを感じられていません。今求められるのは、「残業が少ない」「給料が高い」「有休が取りやすい」だけの”働き方改革”より、「持ち味を見出す」「仕事を任せる」「努力を認める」一歩先の”働きがい改革”です。チームを覚醒させて、上司自身が上司としての醍醐味を感じられる”働きがい改革”の極意を詳しく解説します。









