ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

Q30をテストドライブ!
インフィニティについての私的見聞録

それでも、スポーティさがウリのインフィニティテイストは生きている。パワステの設定やダンパーの減衰圧をオリジナルにすることで、彼らの世界観を演出する。インフィニティは我々が思っている以上にスポーティなブランド。出だしのよさやクイックさが命となる。

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そしてなによりもデザインへのこだわりを強く感じる。日本でも拝むことの出来る現行スカイラインやフーガがそうであるように、インフィニティは抑揚の強い妖艶で複雑なボディ面を形成する。Q30もそれに漏れずしっかりとそれを具現化した。写真では伝わりにくいかもしれないがなかなかのものだ。いい忘れたが、スカイラインとフーガは海外でインフィニティで売られる。

試乗したのは2.2リッターディーゼルや2リッターターボのガソリンユニット。これに7速DCT(デジュルクラッチトランスミッション)が組み合わされる。もし日本導入があればこの辺が理想だろう。

ただ、日本で販売するにはハードルをいくつか超えなくてはならない。ブランディング、販売チャンネル、それと適切なプライス設定だ。どれもこれまでの手続きを踏んでいたらいつになるかわからない。ブランドの浸透を待ったり、新たなインフラをつくったり、安売りをしては新ブランド導入の“うまみ”はない。ここは「その手があったか!」の必殺ワザを期待したいところである。

といった感想を持った今回のQ30の国際試乗会。はたしてその行く末はどうなのだろう。日本導入の可能性は……。インフィニティについては、不定期ではあるが、これからもレポートしたいと思う。

九島辰也

九島 辰也 (くしまたつや)

モータージャーナリスト兼コラムニスト/ 日本カーオブザイヤー選考委員。「Car EX(世界文化社)」「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON(エイ出版社)」編集長「LEON(主婦と生活社)」副編集長を経て、現在はモータージャーナリスト活動を中心に様々なジャンルで活躍。2015年からアリタリア航空機内誌日本語版編集長、2016年から「MADURO(RR)」総編集長もつとめる。

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九島辰也

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