ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

タキシードこそ、オーダーメイドで

<番外編>


Q

「ところで、ブラックスーツもオーダーがいいですか?」


A

「実はタキシードよりも、やっぱりブラックスーツのオーダーのほうが多いのです。

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筆者自身が弔事用にバタクで仕立てた“ブラックスーツ”。慶事用としても着用可能。¥205,000(バタク Tel.03-5919-6682)

——私のブラックスーツは中寺さんに作って頂きましたよね。

「実はタキシードよりもブラックスーツのオーダーの方が多いのです。やっぱりブラックスーツは日本の冠婚葬祭、特に弔事関係には欠かせないものですからね。でもせっかく作るなら弔事だけではもったいない。これは海外では、“ダークスーツ”のなかの“ブラックスーツ”ということになり、いろいろと着こなせると思います。私のおすすめは、ブラックスーツにコールパンツやベストを足して、ディレクターズ・スーツとして着ることです」

——私のブラックスーツも、ディレクターズ・スーツとして着ることは可能でしょうか? ダブルなんですが・・

「確かに、ダブルのディレクターズって、聞いたことないですね。う〜む、どうなんだろう・・」

——なんと服飾博士、中寺さんにもわからないことがあるとは! 今日はありがとうございました! (それにしても、ブラックスーツはシングルで作っておけばよかったかな・・)

*この記事は2018年12月に掲載されたものです


バタク御苑

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新宿御苑を眼前に望む素晴らしいロケーションに位置する。通常のオーダーメニューに加え、希少な試作品や既製のアウター・ウエアなど豊富に揃えている。

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-3-4 Gyoen R1-2F
TEL:03-5919-6682
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜日・日曜日
URL:http://batak.jp/


撮影=小澤達也

松尾 健太郎 (まつお けんたろう)

THE RAKE 日本版編集長、クリエイティブ・ディレクター
株式会社世界文化社にて、月刊誌メンズ・イーエックス創刊に携わり、クラシコ・イタリア、本格靴などのブームを牽引。‘05 年同誌編集長に就任し、のべ 4 年間同職を務めた後、時計ビギン、M.E.特別編集シリーズ、メルセデス マガジン編集長、新潮社 ENGINEクリエイティブ・ディレクターなどを歴任。現在、インターナショナル・ラグジュアリー誌“THE RAKE”日本版編集長。

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