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インタビュー 認知科学者 苫米地英人 Vol.3

E:苫米地さんがTOKYO MXの『バラいろダンディ』に出演されているのはどういった理由からですか?

苫米地「テレビに出る気はぜんぜんないんだけど、MXから1回だけ試しに出てくれって言われて。そのときに、俺は公序良俗があるから放送コードに引っかかることは言わないけど、なに言うかわからないよって伝えた上で出てさ。放送の1回目で“日本にヒトラーみたいな人はいますか?”って聞かれたから、俺は“いるよ、東京電力と電通”って生放送で答えた。両方タブーでしょ(笑)。クレーム来たかどうかは知らないけど、後からスタッフにいいの?って聞いたらぜんぜんかまいませんって。これからはレギュラーでお願いします、過激なこと言い続けても大丈夫ですと(笑)」

E:そういえば、この前の『サイゾー』でTOKYO MXとテレビ東京が面白いという記事を見ましたよ。

苫米地「それは俺ぜんぜん仕掛けてないよ(笑)。内容は一切知らないから。介入ゼロだもん」

 
不良の更正を目的とした格闘技イベント

 武道もたしなむ苫米地氏。取材中、ラック代わりに置いている木人で簡単なカタを披露してくれた
武道もたしなむ苫米地氏。取材中、ラック代わりに置いている木人で簡単なカタを披露してくれた

E:ジ・アウトサイダー(※4)という、不良が出場する格闘技イベントの興業にも関わっていますね。前田日明さんとはどういうつながりですか?

※4 格闘家の前田日明がプロデュースする、主にアマチュアやセミプロを対象にした格闘技大会。第1回は2008年に開催。

苫米地「前田日明とは昔から仲が良くてね。暴走族がいたら“サーキットに行け”みたいな感じで、不良がケンカしてたら“リングに上がれ”みたいなイベントがあったら面白いじゃん。最初の会場はディファ有明だったんだけど、人がたくさん集まるからまずは消防署と警察署にスタッフを挨拶に行かせてさ。前田はそういう根回しが苦手そうだから、後ろは全部俺がやることにして。当時は民主党政権だったけど、民主党と自民党の議員を第1回の大会に招待した。議員がずらっと並んでて、消防と警察にも話をつけてれば、興業につきもののヘンな連中も出てこれないじゃん」

E:世界の首脳と会談したり、雑誌のオーナーだったり、不良を集めた格闘技大会を開いたり。苫米地さんの活動は落差がすごいですね。

苫米地「ジ・アウトサイダーも社会貢献だと思ってるからね。プロの格闘家を集めたイベントをやるつもりはない。不良の更生が目的だから。実際、アウトサイダーに出た選手の何人かは、今じゃプロになってるよ」

エンリッチ編集部

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