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【10】分散投資:理想的な配分とは?

また、実物資産は実際に購入したいと思える物件が見つからなければ慌てて購入する必要はなく、資金や収益性も考慮しながら進めていくことです。

しいて言うなら、始めるのであれば1日でも早く、ということです。ご存知のように、資産価値は景気や世界的な情勢で上下します。しかしながら、グローバルで成長を続けるという前提であれば長期で行うことで、ゆっくりとですが資産も増えていきます。ところが短期だと「〇〇ショック」のような急激な乱高下に巻き込まれる可能性があり、それではあまりにももったいない話です。長い時間をかけて分散投資を実践して、資産を増やしていくという考えで取り組んでいきましょう。

とはいえ、アセットアロケーションには唯一の正解はありません。試行錯誤しながら、自身にとって最適な比率を探っていってください。そういった点でも、「時間のゆとり」は大切です。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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