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「第6回 世界の資産運用フェア」レポート 2/3

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルをお招きして、資産運用にまつわる旬のトピックを取り上げる、本連載。10月は「特別編」として、8月26日に開催された「第6回 世界の資産運用フェア」の模様をお伝えしている。(1/3回から読む)ーーー

世界空の投資家から注目を集めている
オンライン金地金現物取引サービスも

■Bullion Japan株式会社:代表取締役CEO 平井政光氏

まだ日本では珍しいサービスを展開する企業の出展も目立った、今回のフェア。そのひとつがBullion Japan株式会社で、同社が提供するのはオンラインによる「日本円建ての金地金現物取引」だ。

これまで、金地金取引といえば市場と顧客の間に仲買人、もしくは金地金会社が介在し、個人が市場から金地金取引市場で金地金を購入することは不可能だった。ところが、こういった仕組みを変えたのが、2005年に英国で始まった、Bullion Vau Itサービス(ブリオンボールト・サービス)による、オンライン小口取引プラットフォーム。これにより、一般の投資でも中間業者を経由することなく、直接金地金現物取引市場にアクセスして、少額の取引がネットでできるようになり、小口の金地金現物取引市場サービスにおいては世界最手に。世界183の国と地域で約6万5000人が利用、年間取引は1000億円以上にも及ぶという。日本では2015年5月に、Bullion Vau Itサービスの正規独占媒介代理店としてBullion Japanが設立され、世界初で「円建ての金地金現物取引」のサービスを展開している。

「簡単に言えば、個人間の金取引をマッチングするサービスです。1g約4500円からスポット取引を提供するサービスや、月々5000円から積み立てできるサービスを提供しています。世界的に見るとユーザーの多くは欧米人が占めますが、日本人の間でも金地金に対する関心は高まっています。ただ、日本人は宝飾に対するイメージが強く、さらに店頭で売買するというのが一般的。金をネットで買うといった環境を醸成したいと考えています」

内藤忍

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