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ベトナム不動産投資の世界 vol.1

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。10月のテーマは「ベトナム不動産」。

エンリッチ ホーチミン

日本人投資家へのコンサルティング業務などを手がける、株式会社 地球と不動産の重盛竜也代表取締役をお招きして、対談の幕が切って落とされた。まずは、ベトナムという国について迫ろう。

アジア開発銀行がGDP
成長率を上昇修正

内藤 本日はよろしくお願いします。重盛さんとは、9月末にもベトナム不動産セミナーでご一緒したばかりです。トヨタ自動車や野村證券、不動産デベロッパーのアルファビオス社を経て、ご自身で会社を立ち上げたそうですね。現在は、ベトナム不動産投資を中心にビジネスを展開しているとお聞きしています。

重盛 こちらこそ、よろしくお願いします。おっしゃる通りで、地球と不動産はベトナムを中心に海外不動産投資のコンサルティング、管理、中古物件の売却サポート、海外不動産開発、進出支援を手がけています。そして現在、ベトナムの不動産は、様々な規制緩和により、海外投資家から最も注目されている国の一つです。

内藤 私もベトナムには何度か訪れていますが、経済発展が著しいという印象です。過去にはベトナム戦争という悲劇もありましたが、1973年にはアメリカが撤退して日本との外交が樹立、その3年後には南北が統一され「ベトナム社会主義共和国」になりました。95年にはアメリカと国交が正常化、ASEANにも加盟し、98年にAPECに加わり、07年にはWTO加盟、国連安保理非常任理事国入りを果たしています。着実に国際的な地位を高めていますが、ASEANの経済統合も控え、存在感は増すばかりです。

重盛 簡単にベトナムの説明をさせていただきます。国土は総計約34万k㎡で、これは日本から九州を抜いたほどの広さです。人口はおよそ9000万人でASEAN諸国の中で3番目に多いです。平均年齢は27才、賃金水準も低いため、とても労働力に魅力のある国です。

共産党による一党独裁国家で、アメリカを撤退させたような国ですので、政府の力が強く、タイのようにクーデターが起きる可能性は低いといわれています。

内藤忍

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