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The Style Concierge

内藤忍のマネーカフェ|特別編
「第2回世界の資産運用フェア」レポート(後編)

▼FPコミュニケーションズ:浦田健氏

「スリランカの不動産投資に関しては準備を進めていて、契約スキームなど7割はでき上がってきました。今回の出展に関しても、多くの方にお越しいただいていますから、関心は持っていいただけているようです」とは、FPコミュニケーションズの浦田健氏。内藤氏とはスリランカの不動産投資をテーマに対談を行い、その様子は今年5月に公開している。

浦田さん 

スリランカは内戦が終結して6年、成長著しい新興国だ。経済発展の軌道に乗りつつあり、不動産投資の環境が整うのもこれからだ。だからこそ具体的な投資物件が出てくることで、先行者メリットも享受できるだろう。今後が楽しみなエリアに違いない。

▼クラウドクレジット:杉山智行氏

ネットを活用したプラットフォームを使い、不特定の出資者を募り、ある目的を持った事業法人や個人に対して資金提供を行う、クラウドファンディング。アメリカで発達してきたスキームで、近年は日本国内でもプラットフォーマーが増えている。そのなかでも、南米ペルーや欧州の不良債権や消費者ローンを対象に投資する商品を提供しているのが、クラウドクレジット。杉山氏には、同社の成り立ちや、ビジネスについてお聞きし、今年8月に対談の様子を公開したばかりだ。その後の展開はいかがだろうか。

杉山さん 

「いまは、色んな商品を用意しつつ、現地とも密にコミュニケーションを取りながら、現状の商品がどのように推移しているかも確かめています。貸付商品は、ダウンサイドを小さくするかがポイントですから、そういったことも踏まえながら、今後も投資機会をご提供したい考えです。また、最近は金融市場の乱れが目立ちますが、不良債権や消費者ローンの市場は、さほど影響を受けていません。他の投資をしながら並行して行うという点で、分散投資のひとつとしてお使いいただければと思います」

クラウドクレジットが手がけるクラウドファンディングには、聞きなれないもののユニークな商品が目立ち、社会貢献の側面もある。これまで、銀行など金融機関が提供してきたビジネスに、個人が参加できるという醍醐味もあるだろう。今後にも期待したいところだ。

 
ーーー各社のヒアリングを通じて、発展的な声が寄せられた。イベント参加者にも人気で、ブースには人だかりも。関心の高さがうかがえた。

このように、大きな盛り上がりのなか成功裏に終えた、「第2回世界の資産運用フェア」。内藤氏にも、感想や今後の抱負をお聞きして、特別編を締めくくろう。

「自分がこんなフェアがあったら行ってみたいと思えるようなフェアが開催でき、来場者の皆さま、そして出展者の皆さまにもご満足いただけたようで、ホッとしています。資産運用の世界は日々進化しています。これからも、迅速に世界の資産運用に関する最新の情報をできる限り幅広く、そして正確にお伝えしていきたいと思います。」

気になる今後だが、なんと来年2月にも、規模を拡大して開催される予定だ。エンリッチでも続報をお伝えするので、ご期待を。


内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「初めての人のための資産運用ガイド」(ディスカヴァー携書)。

エンリッチ編集部

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