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プラチナカードを中心とした新たな動向を探る 3/3  

私も同サービスを使ったことがありますが、普段は予約が取れない店舗で食事ができ、かつ年間上限はありますが割引も適用されるなど、とても付加価値の高い内容に満足したことを覚えています。利用条件を厳しくすることで多くの会員が利用できるようにしたのだと思います。

一方、ダイナースクラブは新グルメサービス「The Club Dining」を始めました。これは有名ホテルのレストランや人気店で利用できる特典で、飲食代の割引やウェルカムドリンクのサービスなどを受けられます。対象店舗と優待内容を確認し、店舗指定の予約方法で直接お店に予約のうえで、来店時にダイナースクラブカードを提示・支払うと特典が適用されます。ダイナースクラブは飲食店でつけ払いができるクラブが起源であり、これに則ったサービスだと思います。

三井住友カード プラチナのサービス改定にも触れておきます。同カードは4月より従来のポイント0.5%に加え、6か月間に50万円以上利用すると支払額の0.5%のVJAギフトカードを進呈していたところ、1%のVポイント付与に切り替えました。ギフトカードよりポイントのほうが使い勝手に優れ、会員にとってもポイントに集約できるので管理が楽になります。

もうひとつは、プライオリティパスの付帯です。同カードはプラチナカードにしては珍しくプライオリティパスが付帯せず、必要な場合はメンバーズセレクションで申し込む必要がありました。ところが今回の改正により、こういった手間がなくなったばかりか、メンバーズセレクションでは他の特典を選べるようになりました。かつ、プライオリティパスはデジタル会員証なので、カードを持つこともありません。私もさっそく申請し取得しました。

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菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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