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ベイエリア 2/4 
世界を2分するアップル/グーグルの本社

前回、シリコンバレーと昔から呼ばれていた地域以外にも、サンフランシスコ近郊では起業活動が活発化して、ベイエリア全体に広がっていることを紹介しました。今回の滞在では、このベイエリアを代表する、というよりも世界を代表する本社であるアップルの新本社建設現場とグーグルの現本社を視察したので紹介します。

世界を支配しているベイエリアのテック企業

今回のサブタイトルには世界を2分しているアップル/グーグルと名付けましたが、下記のランキングを見ると大げさではないことが分かるでしょう。下記は、米国企業だけでなく世界中の企業の2016年9月末時点の時価総額ランキングです。

1位:アップル=約6,130億ドル(約68.0兆円)
2位:アルファベット(グーグルの持ち株会社)=約5,420億ドル(約60.1兆円)
3位:マイクロソフト=約4,820億ドル(約53.5兆円)
4位:アマゾン=約4,020億ドル(約44.6兆円)
5位:フェイスブック=約3,690億ドル(約40.9兆円)

1位、2位、5位がベイエリアで創業されたテック企業で、3位、4位はシアトルを本拠とするテック企業ですから、世界中で米国西海岸の企業が株式市場から最も高い評価を得ていることが分かります。ちなみに、日本で最大の時価総額を誇っている企業であるトヨタの時価総額が約20兆円ですから、ベイエリアでは10年ごとにトヨタの2倍、3倍の企業が生まれているとイメージすると、いかに景気が良いかわかるでしょう。

スティーブ・ジョブズが1997年に復帰してから、iMAC/iPod/iPhone/iPadと立て続けに世界的なヒット商品を生み世界最大の時価総額を誇る企業へと上り詰めたアップルですが、現在途轍もない規模の新本社建設を行っています。

スターウォーズに出てきそうな巨大宇宙船型の本社ビル

場所はアップルが創業当初から本拠地としているクパチーノですが、直径500メートルの円盤型のビルというこれまでに例を見ない規模の本社ビルです。総工費も約50億ドル(約5,600億円)と1つの建物としては史上最高の金額と見られています。

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写真にあるように、私たちも建設途中の敷地を訪れましたがあまりに大きいので、事前に円盤型のビルという情報がなければ、地上から見ても全容はよく分からなかったと思います。

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この新本社ビル計画は2011年にジョブズが存命の時に発表されてから注目を浴びてきましたが、その規模の大きさから開発承認を得るのに時間がかかり、2013年の後半にようやく建設が開始され2017年前半に完成する予定です。設計は世界的に著名な建築家であるノーマン・フォスターで、デザインが未来的であるだけでなく、ビルの電力は全て再生可能エネルギーで賄われるなど、環境にも配慮されています。

この新本社ビルには約1.5万人の従業員が移ってくる予定で、車以外の移動手段がないベイエリアでは同じだけの数の駐車場も用意されますが、駐車場は全て地下に配されて、地上には6,000本にも及ぶ樹木が植えられ、円盤型の建物の中庭も外周も美しい庭園とされる計画です。

岡村聡

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