メイド以外の点でもシンガポールは子育てがしやすいとよく感じます。電車やバスなどの公共交通機関を利用する際に、東京ではまだ乳児だった娘を連れていた時も席を譲ってもらったことはほとんどありませんでしたが、シンガポールでは娘が4歳になった今でも、ほぼ毎回席を譲ってもらえます。また、好景気のシンガポールではタクシーがつかまりにくいのですが、タクシーの行列でも子供を連れていると先に乗せてもらえることがよくあります。街全体で子供を育てようという気持ちが伝わってきて非常にうれしく感じます。

休日に遊びに連れていく場所もたくさんあります。観光地として有名なシンガポール動物園やセントーサ島にあるユニバーサルスタジオ、ウォーターパークのアドベンチャーコーブなどの施設では割安な年間パスが発売されていて、1年に3回以上いくとお得なので、私たちもこれらの施設の年間パスを買ってよく利用しています。シンガポールだけでなく、車で1時間ほどのマレーシア最南端の都市ジョホールバルにはレゴランドもあり、レゴホテルも併設されています。レゴランドについても年間パスを取得して、デイトリップ感覚でよく訪れています。
どの施設も、ディズニーランドをはじめとした日本の施設と違ってアトラクションや入場の待ち時間がほとんどなく、おまけにシンガポールはコンパクトな街で家からも20-30分で着くので、小さな子供が居る家庭にとっては週末ごとに色々な施設を訪れられて、親も東京の時ほど疲れることはありません。大きなショッピングモールには大体プレイグランドが併設されているので、親がショッピングをしている間に子供はメイドとプレイグランドで遊ぶといった、休日の過ごし方も可能です。
共働きを前提にサービスやインフラが整備されているので、女性も仕事で存分に能力を発揮しやすいシンガポールは、女性起業家にも人気となっていて、著名な日本人女性起業家も何名かお子さんと一緒にシンガポールに移住しています。ビジネスの場としてだけではなく、子育ての場としてもシンガポールは非常に魅力的です。









