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【37】海外保有不動産の運用で注意すべき手は?

ロケーションと同じくらい、いやロケーションよりも、もしかしたら管理会社のリーシング能力の方がテナントの確保には重要かもしれません。ただし海外の管理会社の場合、国民性の違いもあるのか、なかにはずさんなサービスしか提供しないといったことも。せっかく買った物件に客はつかず、メンテナンスも不十分というケースがあるようです。

そう考えると、海外不動産の視察のポイントは物件見学だけではなく、管理会社の見極めにあることがわかります。

信頼できる管理会社が見つからなければ、そのエリアには投資しない。それくらい管理会社の存在は重要なのです。稼働率、管理業務の内容、入居者への対応など実績やサービスを調べ、申し分ない水準であれば物件を購入する、あるいは近隣に優秀な管理会社があればそちらに依頼するなど、何らか手を打たないといけません。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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