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【14】投資信託:含み損を抱えた商品はどうすれば?

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回のテーマは「投資信託」です。含み損を抱えた商品は、持ち続けても良いのでしょうか。ーーー

投資信託:含み損を抱えた商品はどうすれば?

Q(質問者):持っている投資信託の見直しをしたら、かなり損をしていることがわかりました。いま売ってしまうと損失が出てしまいますが、この先どうなるのかわからず、持ち続けるのも不安です。どうすれば良いでしょうか?

エンリッチ Q&A14

A(内藤氏):個別株などとは異なり、長期保有を前提に行う投資信託の場合、気が付けば多額の含み損を抱えていた、ということは珍しくありません。

ただし気を付けていただきたいことがあります。それは、投資商品の売買判断で大切なのは、買った値段に縛られないということです。例えば、1000円で購入した株式が800円になっても、600円で買った株が800円になっても、現時点で800円であるという事実には変わりません。

問題は、いまの価格800円が「割高」なのか、「割安」なのかという判断を下すこと。これは株式の例ですが、投資信託でもまったく同じです。

購入した時より値下がりしているか、値上がりしているかは、投資判断とは関係ありません。むしろ、いまの価格で自分がその投資信託を買いたいと思うかどうかがポイントになります。

含み損があると、さぞショックでしょうが「もし、その投資信託を持っていなかったら?」と想像してみてください。

そのうえで、いまの価格で投資したいと思う商品であれば、継続して保有しても良いと言えます。逆に、いまの状態であれば投資したいと思わないのであれば、保有している投資信託は売却した方が良いでしょう。

内藤忍

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