世の中では多くの人がお金持ちになりたいと思っているが、一方で、多くの人がそれを実現できずにいる。多くの人がまず考えるのは貯蓄だが、残念ながら貯蓄だけでは大きな資産を築くことはほぼ不可能である。一方、天才的にお金儲けが上手い人の方法には普遍性がなく、多くの人にとって参考にならない。

誰にでも実現できて、確実に成功するという魔法のようなやり方は残念ながら存在しない。しかし、大きな資産を形成するために必要な普遍的な法則というものは存在する。資産を作ることができた人の多くは、何らかの形でこの法則にしたがった行動をしている。

お金持ちになる具体的な法則というのは、実はそれほど多くない。基本的には以下の3つしかないと考えてよい。

　①働いて高額の給料をもらう
　②事業を行う
　③投資をする

多くの人が実感している通り、1人が働いて得られる給料というのはたかが知れている。中には外資系金融機関などのように、何億円もの給料を出す会社もある。だがこうした待遇で働くことができる人はごく一部であり、その仕事に就くことができるのかどうかは運にも左右される。ほとんどの人にとってこれは参考にならないだろう。

やはり大きくお金を稼ぐには、自分で事業を行うか、投資するのかのどちらかということになる。実は、事業と投資には密接な関係があり、完全に分けて考えるべきものではない。

なぜなら事業を始めることは自分自身への投資でもあるし、うまくいった投資が新しい事業を引き寄せることもあるからだ。どのような形であるにせよ、事業と投資をうまく組み合わせることができた人が効率良く資産を作っている。

仮にサラリーマンを続けていたとしても、それなりの資産を作れる人は、不動産投資や副業など、何らかの事業や投資を併用しているものである。事業と投資という二つのキーワードは資産形成における重要なキーワードといってよい。