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The Style Concierge

カリブ海クルーズ 1/3 
グローバルで拡大するクルーズビジネス

エンリッチ ウルトラリッチ マイアミ

今回の視察旅行では、前回まで紹介してきたオーランドからマイアミに移動してマイアミ発着のカリブ海クルーズに参加しました。(オーランドの回を読む)カリブ海クルーズに参加した最大の理由は、今なにかと話題になっているカリブ海のタックスヘイブンを視察するためです。

グローバルのクルーズビジネス概況

パナマ文書のリークで世界的に注目が集まっているカリブ海のタックスヘイブンですが、これらを巡るにはほとんどの島に定期航空便がないためクルーズが最適です。今回、初めて10日間と長期のクルーズに参加しましたが、米国では旅行スタイルとしてクルーズが完全に根付いていると感じました。一方、日本ではまだまだクルーズ旅行が身近な存在とは言えないので、まずはクルーズ旅行の魅力とビジネス面での状況から紹介します。

世界のクルーズビジネスは、好調な米国経済と新興国での中間層の増加を背景として、順調に市場規模を拡大しており、2015年においてグローバルの売上総計が約396億ドル(約4.1兆円)と前年から約7%拡大し、利用者も延べで約2,200万人と前年から約3%増加しました。多くの業種のトレンドと同じく、グローバル化が進んだことで上位企業の寡占化がクルーズビジネスでも進んでおり、最大手のカーニバル・コーポレーション(以下カーニバル)のグローバルマーケットシェアが約42%、2番手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(以下カリビアン)が約22%、3番手のノルウェイジャン・クルーズ・ライン(以下ノルウェイジャン)が約12%と、上位3社でマーケット全体の4分の3以上を占めています。

エンリッチ ウルトラリッチ マイアミ 客船

今回は、BVI(ブリティッシュ・ヴァージン・アイランド)など視察したいカリブ海のタックスヘイブンの多くをカバーしていたため、ノルウェイジャンの客船を利用しました。大手3社ともに、年々客船の巨大化と設備の充実を行っていて、日本ではまず目にすることのないサイズの客船が、カリブ海クルーズには次々と投入されています。

岡村聡

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