ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

インタビュー|加谷珪一
成功者の法則 2/3回

お金を生みだす環境・源泉で資産への考え方は変わる

kaya 4

このように、同じ富裕層でもお金に対する姿勢は異なります。とりわけ、事業を持つ資産家は、ビジネスに維持発展が最大の関心事。私生活の楽しみよりも、財団を作って資産を管理するなど、散財ごっこには興じません。かのビル・ゲイツも財団を持っていることは有名です。仮に事業を辞めても投資家になるなど、資産家には守る・殖やすという宿命がつきまといます。

対してプロ経営者だと、市場で「必要ない」とジャッジされると、能力があってもマーケットから放り出されることに…。そうすると、ボランティアに励んだり違う人生を歩むケースもあるようです。

ようは、フロー、土地、事業というお金を生み出す源泉や環境が違うわけですから、おのずと行動パターンも、それぞれ変わってくるということです。

ーー4つに分類できる、富裕層のパターン。出自が異なるだけに、思考や行動にも違いがあるようだ。自分が何に当てはまるか理解すれば、今後の維持発展のヒントになるだろう。

→次回3/3回へ

加谷 珪一 (かや けいいち)

経済評論家。東北大学卒業後、投資ファンド運用会社などで企業評価や投資業務に従事。その後、コンサルティング会社を設立し代表に就任。マネーや経済に関するコラムなどの執筆を行う一方で、億単位の資産を運用する個人投資家の顔も持つ。著書「お金持ちの教科書」(阪急コミュニケーションズ)ほか多数。

連載コラム

▶︎加谷珪一 著

「お金持ちの教科書」
CCCメディアハウス 1620円


エンリッチ編集部

Return Top