目的に叶う要件がそろい踏み
満足度の高い社員旅行が実現した
ここからは、加賀電子株式会社の創立50周年記念の社員旅行を事例として紹介しよう。
同社は1968年に創業した、電子部品などを扱うエレクトロニクスの独立系総合商社。国内はもとより、アメリカ、欧州、アジアを中心に世界各地にネットワークを展開し、国内外のグループ会社は40社を超える、東証一部上場企業だ。
これまでも節目のタイミングで親睦と慰労を兼ねた社員旅行を国内外で実施してきたが、創立50周年は「レオパレスリゾート グアム」を選ぶことに。2002年のこけら落としのタイミングでも利用していて、今回で2度目となる。
「『社員は家族も同然』というのが、創業者である会長をはじめ、社長の考え。本社のみならずグループ社員を労うイベントを開催していて、労いを第一の目的に社員旅行も行ってきました」
このように話すのは、加賀電子の秘書・広報室 広報IR課の稲垣康弘氏。今回の社員旅行の担当者だ。

「行先自体は業績、日程などから検討し、取締役会で審議の上、決定しました。今回は11月初旬の連休を活用するということで、11月2日~5日の第1班と11月3日~6日の第2班にわかれ国内外から700名以上が参加しました」
グアムであれば非日常感を味わいながらも様々なアクティビティも楽しめる。そういった点も決め手だったそうだが、何よりもこれだけの参加者を受け入れられる規模があり、国内外の複数拠点からアクセスが良かったことも関係する。
「『参加者全員を収容できるパーティー会場があること』と、会長、社長を筆頭にゴルフ好きの社員が多い当社にとって『コースが併設していること』は、譲れないポイントでした。これに対応できるのが『レオパレスリゾート グアム』だったということもあります」
第1班・2班の参加者が重なる11月4日は朝からゴルフコンペ、夕方からは創立50周年記念パーティー、それ以外は基本的にフリーというスケジュール。自由度が高く参加者も思い思いの旅行が楽しめる反面、観光やアクティビティが乏しいと時間を持て余してしまいそうだが、グアムなら買い物や観光に便利で、そういった点も考慮して決まった。
詳細を決めるにあたり、レオパレス側の対応もきめ細やかだったそうだ。
「最も懸念していたのは700名規模のパーティーを行う会場の設営でしたが、無理を聞いていただきやりたいことができました。また、夕食として5会場にわかれた2次会も肉や魚、野菜がふんだんでボリュームのあるメニューを提案してもらいましたし、朝食も専用の会場を用意していただき混雑を緩和できることに。買い物やビーチに行くためのシャトルバスも増便するなど、細かい要望に丁寧にご対応いただきました」
11月4日に行ったゴルフコンペはスムーズにプレイできるように早朝からコースを開放し、クラブハウスを出発する時間をカートごとに指定。大人数が参加するにも関わらず渋滞は起きなかった。
レアな機会があるからこそ、
社員のロイヤリティは高くなる
参加者の行動を追ってみよう。
グアム国際空港に到着した参加者は、待機していた専用のシャトルバスに乗り込みホテルへ。チェックイン後は無料・有料のシャトルバスで繁華街に出かけたり、「せっかくなのでドライブして景色を楽しみたい」というメンバーはホテルでレンタカーを借りていたようだ。




タモン地区に行けば買い物には困らない。「アウトレットや免税店があるので、とても便利。欠席した社員のためのお土産を買いに来ました」という女性社員の方々も。感想も聞いたところ「普段は電話やメールでしかやり取りしない方と会うことができ、思わぬ感動が(笑)。多くの参加者を目の当たりにすることで『私がいる会社って、こんなにスゴイ』と振り返る機会にもなりました」とも。




オーシャンブルーが広がるタモンビーチは開放的で、まさに南国の趣。タモン地区はショッピングやグルメ関連の施設が多く、買い物を楽しむ参加者の姿がチラホラしていた。
大盛況だったのはゴルフ。早朝から男性を中心に多くの社員がクラブハウスからカートに乗ってラウンドを回っていた。
「名門のコースだと聞いていたので大満足。海からの風、戦略性に富んだコースは飽きません」、「上司や仲間と一緒にできる絶好のチャンスになりました」といった反響が。




朝からコースに出て自然豊かな環境でプレイ。ゴルフコンペには250名が参加、カートに同乗してスコアを競い合った。計36ホールあり飽きることはない。これを楽しみにしていた参加者は多かったようだ。








