ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。前回のダイナースクラブに続き、今回はJCBカードのサービス拡充についてお伝えする。(1/3から読む)−−−

JCBザ・クラスがスポーツ体験コンテンツを拡充
2026年に入り、ポイントプログラムの大幅なリニューアルを実施した、JCBカード。従来の月間合計利用額1000円ごとから200円ごとに1ポイント付与、カード利用50万円ごとに翌月にボーナスポイントが付与されるなど、ポイントをためやすくなったのが特徴です。
JCBプレミアムカード会員向けには、特別な野球観戦体験コンテンツも拡充しました。その1つが、東京ドーム内のブッフェ付きラウンジ「JCBバックスクリーンクラブ」について、「JCBザ・クラス」会員が利用できるサービスを拡大するというもの。これまでは「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」を通じてのみの利用でしたが、2026年からはJCBザ・クラス会員がチケットを購入できるサービスが始まっています。
京セラドーム大阪でも、オリックス・バファローズの飲食付きシーズンシート利用者のうち、JCBザ・クラスを含むオリジナルメンバーズのゴールドカード以上の会員を対象に「JCBオリジナルシリーズラウンジ」内の専用スペースでの観戦が可能になります。
年に一度、厳選された商品のなかから好きなものを選べる「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」でも、球場ラウンジや特別席で観戦できるといったラインナップを拡充しました。対象となるのは読売ジャイアンツの「JCBバックスクリーンクラブチケット」、福岡ソフトバンクホークス「Party Suite」、オリックス・バファローズの「パノラマオープンデッキ」、東北楽天ゴールデンイーグルスの「フィールドウォーク付き」といった観戦チケットです。「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」ではテーマパークのチケットやホテル宿泊など体験系の特典が充実していますが、野球もさらにラインナップを増やすなど、体験価値を重視した特典を重視する姿勢がうかがえます。同社は「JCBセントラルリーグオフィシャルカード」といった、プロ野球に特化したクレジットカードを発行しており、こういったつながりを通じて特典を拡充しやすい状況であったことも関係していると思います。
3月19日からは、「JCBザ・クラス」や「JCBプラチナ」の一部会員向けに特別体験を提供する「Special Offer」の内容も拡充しました。これは、2025年4月に始めた、予約が極めて困難な有名レストランでの食事や会員制ゴルフ場でのプレイ、人気テーマパークの貸切イベントへの無料招待など実施するサービスで、すでに30件以上のイベントを開催しています。今回の拡充ではスポーツ観戦、各分野の第一線で活躍する登壇者によるトークセッション、寺院での特別体験が追加されました。とりわけ寺院での体験は、通常は公開されていないエリアに立ち入れる限定ツアーなどが予定されており、レアな内容となっています。
これに伴い非公開にしていた利用条件が「前年利用金額700万円」であることを明らかにしました。あえて明示したのは、他のプレミアム系カードも類似サービスの基準を同額付近に定めているケースがあり、JCBとしてもカード利用を促したい考えがあるのかもしれません。同サービスについては、イベントごとに参加条件や抽選の可能性もあるようですが、エグゼクティブ向けクレジットカードのポジションを、より高める狙いが感じられます。
−−−プロ野球の特別観戦チケットを中心に、サービスを拡充したJCB。「Special Offer」の利用条件は決して低くないが、それゆえ会員にとっては有意義な体験になるかもしれない。次回、5月最後は証券会社のクレカ積立の最新動向について取り上げよう。








