ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。5月最後は、アメックスなど一部カードの特典変更について取り上げる。（1/3から読む）−−−

アメックスは空港ラウンジの対象空港を変更

アメックスは2025年6月以降、空港ラウンジ特典の対象空港を変更すると発表しました。対象となるのは、新千歳空港、羽田空港（第1ターミナル・第2ターミナル・第3ターミナル）、成田国際空港（第１ターミナル・第2ターミナル）、中部国際空港、伊丹空港、関西国際空港、神戸空港、広島空港、福岡空港、長崎空港、熊本空港、鹿児島空港、那覇空港、ハワイ ダニエル・K・イノウエ国際空港。特典の対象外になるのは、函館空港、青森空港、秋田空港、仙台国際空港　新潟空港、富山空港、小松空港、岡山空港、米子空港、山口宇部空港、高松空港、松山空港、徳島空港、北九州空港、大分空港です。

ここからわかるのは、地方空港を除外し、主要空港に集約したということ。利用も少なかったのではないでしょうか。実際のところ、地方空港のラウンジは手荷物検査前のエリアにあることが多く、私もほとんど利用したことはありません。一方、アメックス側はそれなりの金額を空港側に支払っていたでしょうから、コストを適正化したかったのだと考えられます。

同じくアメックスは、予約が困難な名店の席を対象カードの会員が予約できる「日本の極 KIWAMI50」を「KIWAMI Dining」にリニューアル。2025年7月1日以降、同一店舗の来店は3か月に1回までに変更され、6月30日までは予約時に登録したクレジットカードでのオンライン決済のところ、7月以降は店舗での決済になります。また、予約する会員本人の同席が必須となり、カード会員が同席しない場合は同伴者だけでの利用もできなくなります。対象カードはセンチュリオン・カード、プラチナ・カード、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの基本会員と家族カード会員です。

今回の変更の背景は、対象カードの会員の増加。ただでさえ予約が困難なのに、さらに状況が厳しくなり、条件を見直したと考えられます。会員から要望もあったのではないでしょうか。