去る5月19日に野村ホールディングス株式会社（以下、野村）が中国・上海自由貿易試験区での合併契約締結を発表した。上海の大手不動産・金融国有企業グループの上海陸家嘴金融発展有限公司と、その傘下の陸家嘴国際信託有限公司、そして中国上海市に本拠を置く運用会社・上海久有股権投資基金管理合伙企業との共同出資で新会社を設立し、富裕層向けに金融商品の提供を始めるという。

新会社は、野村が60％を出資して連結子会社にする。この上海自由貿易試験区に中国外の証券会社が進出するのは初めてとなる。

中国では今後、国外への分散投資の需要が高まると見られており、野村は中国進出の足がかりを得ることでアジアでの収益増を目指す。