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新型コロナウイルスをめぐる対応 1/3

マイルに対する対応もすでに発表されていますが、大手では次のようになります。

ANAは2020年3月31日~21年2月28日までに失効を迎えるマイル・ANA SKYコインについて、21年3月末まで有効期限を延長。期限を迎えたマイル・SKYコインは一旦失効しますが、翌月下旬ころに同数を積算します。また、20年1月1日~6月30日までのANA及びANAグループ運航便で獲得したプレミアムポイント数は、通常の2倍になります。

JALは事前登録(7月31日まで)したJMB(JALマイレージバンク)会員に対して、有効期限を迎えたマイルを、1マイル=1.5 e JALポイントのレートで、e JALポイントとして積算。有効期限を迎えたe JALポイントは同数のe JALポイントを積算します。ANAと同様、有効期限を迎えたマイル・e JALポイントは一度失効しますが、事前登録の翌月下旬ころに積算日から1年後の同月末を有効期限とするe JALポイントを付与する予定です。マイルの場合、特典航空券への交換となりますが、e JALポイントはJALのWebサイトで通常の航空券やツアーの購入にも買えますから、使い勝手は悪くなさそうです。また、これもANAと同じく、20年2月1日~7月31日までのJAL及びJALグループ運航便で獲得したFLY ON ポイントは、通常の2倍になります。

このように、日系エアライン各社では、航空券やマイル・ポイントに対して、特別対応を明らかにしました。何よりもありがたいのは、搭乗実績で付与される、プレミアムポイントやFLY ON ポイントが2倍になること。上級ステイタスを目指す会員の搭乗が減ったとしても、ある程度はカバーできます。いずれにしても、手続きが必要なものに関しては、期限までに申請をしておきましょう。

ーーーエアライン系のマイル・ポイントの失効は痛手になるだけに、各社の措置は評価に値する。次回は外資系エアラインの対応や他業界の取り組みにも触れよう。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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