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ドゥテルテ後のマニラ 前編

街中でもドゥテルテ大統領の成果を実感

空港だけでなく、街中においても3年前よりマニラはクリーンになっていました。大きいのがホームレスの数が目に見えて減っていることです。ドゥテルテ政権になって射殺も辞さずに、苛烈な治安改善策が取られていることは国際的に広く報道されていますが、その効果は街中にも確実に表れています。

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ドゥテルテ政権は最大の取り締まり対象である麻薬に関わる犯罪者だけでなく、置き引きやひったくりといった軽犯罪に対しても重罰でもって取り締まっていて、またホームレスの施設への収容も積極的に進めています。これらの効果があって、街中で目にするホームレスの数は大きく減少し、観光客に話しかけてくる怪しげな人たちもほとんどいなくなって、街を歩いていてもあまり危険を感じなくなりました。

こうした目に見える治安の改善効果に加えて、フィリピンは昨年6.8%と経済成長率を前年(5.9%)よりも加速させ、中国(6.7%)を抑えて東アジアの主要国で最も早い経済成長を達成しています。今後も、今年の予測GDP成長率は6.9%、来年は同7.0%と高い経済成長率を達成すると見られています。ドゥテルテ大統領は、2020年までに年率10%の経済成長率を目指すと標榜しており、これを達成できれば今はまだ街中でも目立つスラム街も姿を消すかもしれません。

ただ、経済成長とともに負の側面も出てきています。それが最も表れているのが交通渋滞で、所得の増加とともに自動車の保有比率も上がった為に、交通渋滞は3年前よりもさらにひどくなっていました。街の隣のエリアに移動するだけで1時間以上かかることもよくあります。もちろん、マニラの街中でも新しい高速道路などインフラ整備の計画はありますが、ドゥテルテがいくら強権だといってもスラム街の撤去などはできないため、時間がかかっています。

前回紹介したように、マニラのカジノリゾートは街の中心部から離れたベイエリアに固められていますが、カジノ目的で訪れた観光客はこの中心部の渋滞に巻き込まれないので正解だと感じました。

岡村聡

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