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コロナのような危機に成功者はどう対処するのか

常に2つ以上の選択肢を持つ

あらゆるビジネスにはリスクが付きものだが、トラブルが発生した時に、代替手段を2つ以上を確保しておくことができれば、たいていの事態に対処できる。逆に言うと非常時のプランが1つしかない組織や個人はリスクが高い。

今回の感染拡大では、イベント業や飲食業が真っ先に影響を受けたが、それ以外の業界にも深刻な影響が及んでいる。ある事業のバックアップとして別の事業に取り組んでいたとしてもダブルで影響を受けることは十分にあり得るだろう。だが、相互の関連性が低いもうひとつのプランがあった場合、3つが同時にダメになる確率はかなり低い。物事には限度があるが、2つの代替手段があるとリスクヘッジは相当ラクになる。

 
ある企業がイベントを行っており、不動産のビジネスも手かげていたとしよう。コロナでイベントが中止になっても不動産からの収入があるが、もし物件が商業地域に集中していた場合、テナントの業績悪化によって不動産も影響を受けてしまうかもしれない。

この企業が不動産という固定資産ではなく、株式や債券といった流動資産で運用していたのであれば、影響はかなり緩和される。さらに言えば、最悪の場合、流動資産はすぐに現金化できるので、すべての事業から撤退して、事態が過ぎるのを待つというオプションも選択できるだろう。

資金や人的資源の面で、リスク分散を実施するのはたやすいことではない。だが、どんな小さなことでもよいので、2つ以上の選択肢を持っていた人とそうでない人との間には、非常事態への耐性という点で大きな違いが生じる。

これは自身のキャリアについても同じことが言えるだろう。

程度の違いこそあれ、成功できる人というのは、常に人生において2つ以上の選択肢を確保している。目の前の案件に全力投球しつつ、いつ発生するのか分からない危機に対しても気を回せる人こそが、最終的な成功を手にできる。

加谷珪一

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