3 買主から契約解除を突き付けられた場合の対応
株式譲渡契約の締結後、実行を目前にして買主から、「契約をなかったことにして欲しい」、「契約を解除したい」と言われるケースがあります。市場環境の変化や、調査の過程で見落としていた事情を理由にする場合が多いですが、経営者にとって、この段階での契約破談は、大きな損失となります。
このような事態への対応で重要なのは、買主の主張に理由があるのかを十分に検討することです。買主の主張が契約書上の正当な解除事由にあたるのか、それとも買主の一方的な事情によるものなのかを明確にする必要があります。そのうえで、指摘された懸念を解消できるのか、あるいは、価格の再調整によって取引を継続できる余地があるのかを検討します。
今回は、【前編】として、実行「前」に生じるリスクとその対応策について、売主の立場からポイントを解説してきました。
次回は、【後編】として、【前編】で挙げたトラブル以外にも起こり得る問題点について、その対応策も含めて解説を行っていきます。
既にエグジット済みの方も、これから検討されている方も、リスクを正しく把握した上で、早期に弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
岩崎隼人 著
『富裕層の法務 ファミリー・資産・事業・経営者報酬の知識と実務』
日本法令 4,400円(税込)
「富裕層」「超富裕層」と呼ばれる人々は、その資産規模や地位・立場ゆえ、自分自身のためだけでなく、家族、経営する企業、その従業員、ひいては社会全体に対しても負う責任を、しばしば考慮しなければなりません。
本書は、富裕層向けリーガルサービスに実績のある弁護士が、富裕層に対し実務家が助言する際に欠かせない特有の法的知識や留意点等を、「家族関係」「リタイアメント関係」「資産保全・防衛関係」「経営者報酬関係」の4部構成にて、網羅的に解説するものです。
『富裕層の法務 ファミリー・資産・事業・経営者報酬の知識と実務』
日本法令 4,400円(税込)
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本書は、富裕層向けリーガルサービスに実績のある弁護士が、富裕層に対し実務家が助言する際に欠かせない特有の法的知識や留意点等を、「家族関係」「リタイアメント関係」「資産保全・防衛関係」「経営者報酬関係」の4部構成にて、網羅的に解説するものです。








