環境への配慮を徹底したラグジュアリーホテル
BARDESSONO（バルデッソノ）

10年から20年ほど前まで、ナパバレーはルネサンス期のトスカーナの雰囲気を味わえる場所として人気を集めていた。カリフォルニアのワイン産業が盛り上るのと同じくして、ヨーロッパの古都のような歴史と威厳を感じさせる建築が人気となった。最近のナパバレーでは「環境建築」という新たな波が起きており、ホテル産業はその先頭に立っている。そして、ナパバレーで今もっともエコなホテルが「バルデッソノ（Bardessono）」だ。

柱や壁は、一見砂岩のように見えるが、実は、他の建材よりもエコと言われる練り土で造られていて、風合いも独特。木が多用されているが、そのほとんどが再生材、あるいは再利用材が利用されている。また、このホテルの環境への取り組みは建物だけにとどまらず、紙や水の使用を減らしたり、室内に直射日光が入るのを自動的に防いだりするなど、日常的なホテル運営の中でも環境に配慮しているのだ。

そしてバルデッソノは、エコホテルでありながらラグジュアリーホテルとしても先を行っている。客室は、ホテルというより高級アパートメントのようで、ガス式暖炉と豪華なリビングスペースを完備。バスルームは文字通り専用スパで、自室でセラピストの施術を受ける事が出来る。

自家有機栽培のぶどうを使った品を含む膨大な数のワインコレクションと自家栽培の野菜を使ったカリフォルニア料理を楽しむことが出来るレストランも併設している。