ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

出張の装い


Q

「出張に持っていくと、特に便利といった
おすすめのグッズはありますか?」

多くの顧客の方のリクエストに応え、ご自身も旅のエキスパートであられる太
田さんの経験から、これは便利だという旅グッズがあったら教えてください。


A

「絶対におすすめという物がいくつかあるので お教えしましょう」

—–他に、おすすめの旅グッズがあったら、教えてください。例えば、旅の必需品トランクなどはどうでしょう?

「トランクは、やはりドイツのリモワがよく出来ています。サルサという傷や凹みに強いポリカーボネイト製のものが人気ですが、本当におすすめなのは、昔からあるアルミのシリーズです。アルミ素材は、経年変化を楽しめるところがいいですね。使い込んでいくうちに、傷がついて、ところどころ凹んだりするのですが、それが味になるんです」

—–こまごまとした荷物の整理はどうなさっていますか?

「小さなポーチ類が便利だと思いますが、どうしてもオヤジっぽく見えるんですよね。そこでウチでは、『オヤジっぽく見えないポーチ』というテーマで、製品開発してみました(笑)。リアル・クロコダイルの素材を使って、高級感溢れる仕上がりです。これなら、これに財布と携帯だけ入れて、旅先で持ち歩いても様になると思います」 「それから、これは開発中の商品ですが、ウォッチ・キャリアのような物もあるといいと思います。海外へ行くときもドレッシーなものと、カジュアルなものと、二種類の時計を持っていったほうがいいと思うのです。近々商品化する予定なので、楽しみにしていてください」

—–アウターコートでおすすめの物はありますか?

「これぞ究極というヤツをご紹介しましょう。セラファンという専業ブランドが作っているファーコートで、裏地一面にヌートリアという動物の毛皮が張ってあります。着ていただくとわかりますが、とにかく軽い、そして温かい。肌触りも最高です。外側は撥水性があって、少々の雨でも平気。シワにもなりません。スーツにもカジュアルにも使えるデザインで、まさに究極の旅アウターです、お値段も究極ですが(笑)」

—–その他に、絶対、持参するといいという物はありますか?

「私の場合は、まずどんなスーツにも合うという理由で、ネイビーのホーズ(長靴下)は必ず持っていきます。それから、ビーチサンダル。ホテルの部屋でシャワーを浴びた後などに、持ってこいなのです。それから、シューズを買うとついてくる靴袋は便利ですね。私は、携帯の充電器や各種コードなどを入れたりして、重宝しています」

ユナイテッドアローズの創業 25 周年を記念して作られたリモワ。ハンドル部分と、TSA ロックの形状を変更し、パーツのカラーを統一したアップグレードモデル。トランク¥120,000(リモワ)
リアル・クロコダイルで作られたポーチ。旅先へ携行する、小物類を収納するのに便利だし、このまま持ち歩いても“オヤジ臭く”ない。ポーチ¥120,000(ソブリン)※ウォッチ・キャリアは本人私物
裏地にヌートリアの毛皮を張った、豪華な一着。もちろん保温性も抜群だ。表面は撥水性があり、シワにならない。まさに究極の“旅コート”だ。コート¥950,000(セラファン)、タイ¥27,000(シャルベ)、シャツ¥25,000(エリコ フォルミコラ)/以上ザ ソブリンハウス TEL.03-6212-2150)

—–最後にお教え頂きたいのですが、ユナイテッドアローズのパーソナルスタイリングサービスは、誰でも利用できるものなのでしょうか?

「基本的には、各ショップからの紹介制という形を取っています。しかし、今回『ENRICH を見た』とおっしゃっていただければ、喜んでお買い物のご相談に乗らせていただきます。お会いして、お話しをさせていただいて、その方の好みや、お手持ちのワードローブなどを把握した上で、諸々のご提案をさせて頂きます。まずは、ソブリンハウスまで、ご一報下さい。お待ちしております!」


ザ ソブリンハウス

ソブリンハウス
丸の内仲通りに面し、主にユナイテッドアローズの高級ラインに担う、大人向けのハイクオリティ・ストア。丸の内エリア共通の駐車場があり、クルマでのアプローチも便利。

東京都千代田区丸の内 3-3-1 新東京ビル1F
営業時間:11:00〜20:00 TEL.03-6212-2150


※掲載した価格はすべて税抜き。
写真=岡田ナツ子

松尾 健太郎 (まつお けんたろう)

THE RAKE 日本版編集長、クリエイティブ・ディレクター
株式会社世界文化社にて、月刊誌メンズ・イーエックス創刊に携わり、クラシコ・イタリア、本格靴などのブームを牽引。‘05 年同誌編集長に就任し、のべ 4 年間同職を務めた後、時計ビギン、M.E.特別編集シリーズ、メルセデス マガジン編集長、新潮社 ENGINEクリエイティブ・ディレクターなどを歴任。現在、インターナショナル・ラグジュアリー誌“THE RAKE”日本版編集長。

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