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【23】海外不動産で借入を使った投資は可能か?

国内金融機関の貸出は通常日本円になります。円で借入を行い、借入をした時点から円安になれば、借入の実質金額が減って、資産が増えることになり問題はありませんが、円高になれば逆方向に動きますから注意が必要です。

プレビルドと呼ばれる完成前物件では、支払条件によっては完成直前まで資金負担があまり無い物件も存在します。支払スケジュールを後にできるだけ延ばせば、実質的に借入しているのと同じ効果が得られます。ただしその場合は、将来の円安によって、購入金額が増加するリスクがあることに注意しておきましょう。

海外不動産は国内に比べ借入を使った投資が難しく、円の借入で金利差から得られる収益も為替リスクを伴うことを忘れてはいけません。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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