法人版Oliveの「Trunk」が9万口座を突破
三井住友銀行と三井住友カードが2025年5月から提供している法人向けデジタル総合金融サービス「Trunk」が伸びています。同サービスは法人向けの銀行口座とビジネスカードを軸に、振込、経理業務の効率化、資金管理などをまとめて提供するもので、いわば「法人版Olive」と考えるとわかりやすいでしょう。口座件数は9万件を突破し、新規口座開設数のうち約半数を新設法人が占めています。
やはり大きいのはコストです。ネットバンキングの初期契約料・月額利用料は0円。三井住友銀行あての振込手数料は無料で、他行あては実質100円です。三井住友銀行は法人・個人ともに口座数が多いため、無料で振り込める相手が多いことは大きなメリットだと思います。
機能面でも、請求書支払機能や請求書のクレジットカード払いに対応しています。支払いをカードに切り替えれば、支払期日を延ばして資金繰りに余裕を持たせることもできます。
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」と組み合わせることで、カード利用でもメリットがあります。申し込みはオンラインで完結し、新規なら最短即日で口座を開設できます。
一方、既存の三井住友銀行の法人口座からの切り替えは、正直かなり大変です。私自身、今年1月から進めていますが、まだ完了していませんでした(2026年8月上旬時点)。もともとTrunkは三井住友銀行に法人口座を持っていない事業者からスタートし、既存利用者への対応は後から段階的に進められてきました。
そのため、新規で申し込む場合のスピード感と、既存口座から移行する場合ではかなり差があります。私の場合は、ようやく変更可能という通知が届いて申し込んだものの、実際の切り替えは11月頃になるとのことでした。新規なら最短即日で開設できる一方、私のような既存顧客の切り替えにはかなり時間がかかる。この差は知っておいた方がいいでしょう。
それでも、法人にとって振込手数料の削減効果は大きいです。取引件数が多い会社ほど、Trunkへ移行するメリットは出てくると思います。
−−−JALカードではホテル特典が充実し、法人金融ではTrunkが急速に口座数を伸ばしている。次回の後編では、海外事務手数料の上昇、「ドコモの銀行」、セブン-イレブンとPayPayの大型提携について取り上げる。









