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遺跡と象が生活に溶け込むアユタヤ

象が生活に溶け込んでいる

アユタヤの街をめぐっているとあちこちで象を目にします。観光客向けのライドサービスの象もいますが、アユタヤの街を支流も含めて取り囲んでいるチャオプラヤ川で水浴びをしていたり、何頭もの象を遺跡がある街の中心部を散歩させていたりと、生活に溶け込んでいる様子をそこかしこで見ました。

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チャオプラヤ川を1.5時間ほどめぐりながら遺跡をみるリバークルーズにも参加しましたが、途中で写真にあるように水浴びをしている4頭の象と出くわして、そのうちの1頭がボートにまで近づいてきて鼻を船内に伸ばしてきました。5歳の下の子は怖がって船内を逃げ回っていましたが、象の鼻は思った以上に器用で飼い主にあげてよいと確認したナッツを与えたところ、鼻の先でつかんで嬉しそうに食べていました。このリバークルーズではほかにも様々な野鳥や全長2メートルに迫らんばかりの大きなトカゲなども見られて、動物が大好きな子供たちは大喜びでした。

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今回はバンコクやアユタヤ以外にも王室御用達のリゾートとして知られるホアヒンも訪れましたが、ホアヒンではこれまで行っていた象のショーやライドではなく、象にも負担がない形で観光客も楽しめる一緒に散歩をしながらバナナをあげるというアクティビティにも参加しました。

最初はあまりの巨体に圧倒されて怖がっていた子供たちも一緒に歩くうちに安心をして直接鼻にバナナを渡せました。世界中で動物や水棲哺乳類のショーを、出演する生き物たちへの負担が大きいからと取りやめる動きが広がっていますが、タイで行われているような負担がない形で生き物と触れ合えるアクティビティを展開して、上がった収益の一部をその生き物の保護に役立てるというトレンドは健全だと感じました。

岡村聡

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