ハーバーマスターに聞く、横浜ベイサイドマリーナの魅力とクルーザーを「持つ」選択

今年開業30周年というアニバーサリーイヤーを迎えた横浜ベイサイドマリーナ。
長年事業の運営に携わる、横浜ベイサイドマリーナ株式会社・ハーバーマスターの松尾晋さんにお話を伺いました。

――改めて、横浜ベイサイドマリーナならではの特徴や魅力を教えてください。
三浦半島や伊豆大島、新島など船で遊びに行けるエリアがたくさんあるので、遊べるところがたくさんある点と、車を使えば東京から60分ほどでアクセスできる立地の良さが魅力だと思います。
また、海上係留で24時間好きなときに自分の船に乗れる点も横浜ベイサイドマリーナならではの特徴です。陸上保管の場合は、遊びに来たらまずクレーンで船を降ろして、帰ってきたらまた上架して陸地に上げる作業が必要です。手間や時間をかけずに出港、帰港できるのは海上係留ならではのメリットだと思います。

――海上係留を採用しているマリーナの数は年々増えてきているのでしょうか?
放置艇対策の観点もあり、昔に比べると増えてきたと思いますが、陸上保管を採用しているマリーナのほうが割合としては多いかなという印象です。
――今年は開業30周年という節目の年かと思います。オープン当初と比較して、マリーナの雰囲気やオーナーの行動にどのような変化を感じますか?
以前は、会社の社長や経営者が休日に社員を誘って、一緒に船を出すというケースが多く、船ごとに遊んでいるという感じでした。そういう方は今でももちろんいらっしゃいますが、最近は、24時間遊べることでお隣同士が仲良くなって、交友関係がどんどん横に広がっている傾向にあります。あとはファミリーでの利用も増えました。時代かもしれませんね。

――オーナー同士の交流が盛んになることで、新しいコミュニティが広がりそうですね。
ヨットクラブやボートクラブ、フィッシングクラブなど、オーナー主体のクラブが6つほどあります。
釣りをしたい人はフィッシングクラブに入ったり、ボートクラブの場合は、みんなで週末に木更津の潮干狩り場まで遊びにいったり……。ヨットの中でもヨットレースを楽しみたいクラブもあれば、セーリングでクルージングを楽しみたいクラブもあります。最終的にはみんなお酒を飲みたいので、宴会をして終わるというのが恒例の流れです(笑)。20年前くらいは2つか3つだったクラブですが、どんどん数が増えているなと感じます。
――オーナー限定のイベントも定期的に開催されているとか。
そうですね、マリーナ側でも定期的にイベントを企画しています。たとえば、ヨットレースで例えると、マラソン大会に近いのかな?大会があればシューズが売れて旅行で訪れる人が増えて、と経済効果が生まれますよね。それと同じで、「レースに勝ちたいからセイルを新しくしよう」とか、「船を上架して綺麗にしよう」とか、マリーナにも活気が生まれてくるので……。
あとは、初心者の人が「1人で行くのは不安だけど、みんなで行けば怖くない」という感じで大島まで行ったり、イベントを通して少しずつ船に慣れていただきたいなと。
新規オーナーの歓迎会では、毎月10件くらいの方が新しく申し込みに来るので、クラブの方たちも一緒に入ってもらい、ベテランのオーナーと交流を図ってもらっています。初めは、「釣りにはどんな道具を集めたら良いのか」「どこに行ったらアジが釣れるのか」みたいな質問もあるので、ノウハウを共有して「じゃあうちのクラブで一緒にやろうよ」といった形で遊んでもらっています。
ちなみに、夏祭りや花火大会・ゴルフイベントもありますよ。例えるなら町内会のようなイメージです。

――松尾さんが考える、クルーザーを「持つ」メリットや醍醐味を教えてください。
クルーザーやマリーナは、自分にとって一番大切なゲストを連れてくる、とっておきの場所だと思っています。奥様や子どもたちもそうですし、学生時代の友達など、自分にとって大事な人と大切な時間を過ごすことができます。
あとは仕事を忘れてリフレッシュして、日頃のストレスを発散することができるのもクルーザーの醍醐味ではないでしょうか。

また、実は資産的な価値もあって。たとえば1億円で船を買ったとして、4年経つと減価償却はなくなるのですが、10〜20年くらいは5,000万円くらいで取引できるんですよ。買って1年くらいで値段はガクッと下がるのですが、それ以降は横ばいに推移する傾向にあります。
――価格が下がらないのは魅力的ですね。ちなみに、実際の耐用年数はどれくらいなのでしょうか?
エンジン次第ではあるのですが、FRPでできているので、ちゃんとメンテナンスしていれば30年、40年と付き合うことができます。ただ、5.6年のスパンで買い替えている方も多い印象ですね。
やはり2.3隻は乗り換えないと自分が本当に欲しいと思える船に出会えないと思います……。若い頃にアパートなど2~3回引っ越さないと理想のマイホームを選べないのと同じイメージだと思います。「ここは失敗だったな」とか「次はこういう船にしたいな」とだんだん分かってくるんですよね。
――最近はどんなクルーザーが多く選ばれる傾向にありますか?
居住空間の広さを重視する方が増えていると思います。釣りに特化した船よりもクルーズに特化したラグジュアリー感のある船が多く選ばれているなと感じますね。
最近は2つの船体が横並びになっているカタマランも人気です。
ちなみに、釣りを楽しみたいという方は、2隻目として釣り専用の小型ボートを買っていたりしますよ。

――これからクルーザーを購入しようと考えている方に向けて、ぜひメッセージをお願いします。
時間は無限ではないので、やりたいうちにやっておくのが良いと思います。定年になってから「じゃあ船で遊ぼう!」という方もいらっしゃるんですけど、身体が動かないことには思ったように遊べないので、迷っているのであれば早いうちに挑戦することをおすすめします。
広大な海を「俺のものだ!」と独占できる快感を味わって欲しいですし、1隻あるだけで仲間とのコミュニケーションも楽しくなるので、まずはぜひ一度マリーナに足を運んでもらいたいなと思います。
取材協力:横浜ベイサイドマリーナ
撮影:平川友絵
TEXT:田宮有莉








