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【28】FXで失敗を繰り返さないためにはどうすればいい?

一方、人のメンタリティはなかなか変わることがなく、同じミスをしてしまうことも多々あるようです。とりわけ株式やFXといった投資の世界では、含み損を抱えても「また戻るかもしれない」と根拠のない自信で銘柄・通貨を持ち続け、気が付けば目も当てられない…といった状況に陥るケースは挙げるとキリがありません。

そういった場合は「システム」に頼って、リスクを軽減するという手もあります。FXであれば新規注文と同時に利益確定と損切り注文が出せますから、許容範囲内の損切り価格を出しておけば、リスクを一定の範囲内に抑えられるのです。その際は「約定価格から〇円・〇%下がった価格」というような決め方でもいいでしょうし、「直近の安値で決済」など、相場状況から判断しても構いません。その他にも便利でリターンを最大化しながらリスクを軽減してくれる注文方法はたくさん用意されていますから、積極的に活用していくことです。

このように、FXではレバレッジや売買価格を調整することで、致命的な失敗に至るのを防止することができます。確かに損失によって資金が大幅に減ってしまうと取り戻すのも大変ですが、許容範囲内で資金が残っているなら、そこからリカバリーを考えることができます。こういった点を留意しながら取引していきましょう。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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