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Apple Pay検証レポート 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今月は「Apple Pay 」の使用感をレポートしているが、お勧めの登録クレジットカードとは?(1/3から読む)ーーー

エンリッチ APPLE PAY3

iDやQUICPayの支払いで
有利になるカードも!

結局のところ、Apple Payに登録するカードは何がお勧めでしょうか。今後も対応カードラインナップは拡充されていくと思いますが、私は現時点だと、次のようなクレジットカードを挙げます。

■Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
発行元:オリコカード
年会費:1950円(税込)
国際ブランド:Visa/Mastercard/JCB
電子マネー:iD/QUICPay

還元率が常時1%で、入会後6カ月間は2%にアップします。同カードはApple Payに登録するとQUICPayに割り当てられますが、なんと、電子マネーの利用で0.5%のポイント加算がされます。ようは、QUICPayで支払った方がカード決済よりもお得だというわけです。Apple Payとの親和性の高い1枚です。

■My Cloud プレミアム カード
発行元:オリコカード
年会費:初年度無料/2年目以降1250円(税込)※年1回カード利用で無料
国際ブランド:Visa
電子マネー:iD

実質無料で持てるクレジットカードで、支払い金額の1%がキャッシュバックされるというもの。登録するとiDに割り当てられます。割引・キャッシュバック系でApple Payに対応する数少ないカードです。節約志向が高いならお勧めです。

■リクルートカード
発行元:三菱UFJニコス/JCB
年会費:無料
国際ブランド: Visa/Mastercard/JCB

Apple Payに登録できるのは、三菱UFJニコスが発行する、Visaもしくは Mastercardブランドに限られ、JCBは現時点で対応していません。割り当てられる電子マネーはQUICPayです。最大の特徴は、年会費無料でポイント還元率が1.2%と高いこと。貯まったリクルートポイントはPontaポイントと等価交換できるので、Pontaユーザーやリクルート系のサービスを頻繁に使う方にはフィットします。

■Amazon Mastercardクラシック
発行元:三井住友カード
年会費:初年度無料/2年目以降1350円(税込)※年1回カード利用で無料
国際ブランド:Mastercard
電子マネー:iD

こちらも、実質無料で使えるカードで、登録するとiDに割り当てられます。基本的には1%のポイント還元で、Amazonでの買い物にカードを使うと1.5%還元になります。よって、通常はApple Pay、Amazonではカード払いというように使い分けることで、効率的にポイントが貯まっていきます。

以上が、現時点で想定できるお勧めクレジットカードですが、他にも、「楽天市場」など楽天のサービスをよく使い、楽天スーパーポイントを効率的に貯めたいなら「楽天カード」も候補に挙がりますし、今年3月31日までは、「dカード」をApple Payに登録してiD払いで使うと、dポイントを通常の5倍付与するキャンペーンも実施しています。

使えるカードが限定される、場合によってはカード払いにした方が得をするなど、やや不便な面は否めませんが、iPhone7以降のユーザーにとって、モバイル決済ができるようになったことは朗報です。正直なところ私の感想としては、交通はもちろん、コンビニなど様々なシーンで利用できる、Suicaがいまのところ、もっと使い勝手に優れていると思います。他のモバイル決済サービスも含め、今後も新たな動きが出てきたら続報をお伝えしていきましょう。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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