数字で表す命の永続性

E:「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」の3つのコンセプトのもと、LEDの数字カウンターを用いた作品を数多く手がけているかと思いますが、着想に至った経緯をお伺いしたいです。
宮島:まず、自分が創りたいものを言葉にしたところ、「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つに行き着きました。それを表現するためにはどんな素材が相応しいかと考えて色々なことを試した結果、一番近しい表現媒体がLEDの数字を使うことでした。数字が変化し続けることで、関係を結ぶこともでき、輝き続けることで永続性も表現できるなと。
E:人間が生まれ、死に至り、また再生するという「輪廻」の思想をLEDカウンターという現代のテクノロジーを用いて表現する……アートに対する新しい視点を感じ、とても興味深いなと拝見しました。
宮島:アートというものは答えがないので色々なことが考えられますし、可能性が無限にあります。1つだけを表現するのではなく、考え方によって生と死、輪廻に対して色々な捉え方ができるのではないでしょうか。

また、死の象徴である「0」を表示せず、暗闇のブランクを作ることで光が止まってまた動く“ダイナミズムがある”表現にすることで、より観る人が思考しやすくなるのではないかと考えています。
E:宮島さんの作品からは命について、人生の在り方と平和への強いメッセージ性を感じます。宮島さんの人生にとって、アートとはどのような存在でしょうか?
宮島:アートとは単に表現するものではなく、想像力や創造性が花開いていく、人間の可能性を引き出してくれるものだと思っています。
また、アートが持つ「究極の想像力」は、相手の痛みを自分事のようにとらえることに繋がり、さらに言えば世界に平和をもたらしてくれる存在だと考えます。人を殺めたり傷つけたりすることを自分事の痛みとして感じることができる……このような想像力が欠如しているから人は争いを繰り返すのではないでしょうか。争いを避けるためには、皆がアートをもっと知ることが大切なのではないかと思いますね。








