切磋琢磨し合う仲間が刺激となり、学びのモチベーションが向上
このような、議論や対話、グループワークなどを取り入れた、ある程度継続的な学びの場は、ビジネスリーダーが新たなつながりを育む絶好の機会です。社会人対象の大学・大学院やビジネススクールもその一例です。社会人学生同士がビジネスパートナーとなったり、在学中や卒業後に一緒に新ビジネスを起業したりといった発展もあり得ます。
学ぶことの価値は、短期的には学びの内容そのものです。しかし長期的には同じ夢を追いかけ、共に学ぶ仲間ができることの方が価値となります。学んだ知識はすぐに陳腐化していきますが、仲間が学び続ける動機形成につながるからです。多忙な仕事や会社経営の傍ら、たった一人で学び続けるのは大変ですが、切磋琢磨し合える仲間と定期的に接していると、お互いの存在が刺激になり、継続的な自分磨きにつながります。
また「仲間から学ぶ」という面も無視できません。ディスカッションやグループワークのなかでの仲間の言葉が気づきや発見につながることも多々あるからです。
交流や学びの場は参加するのではなく、自ら主宰する
また、視点を少し変えると、社外の人脈をどんどん広げている「成功するリーダー」は、自分が一方的に出会いを求めるだけでなく、人と人との出会いを積極的にコーディネートしていることも多いのです。例えば、トップ経営者が顧客やビジネスパートナー同士を引き合わせるようなケースです。小規模な交流会を主宰している人なども該当します。ポイントは参加する側ではなく、主宰する側であることです。
このようにネットワークの中心にいる人は、感謝もされますし、つながりがつながりを生みますから、新しい出会いの機会も自然と増えていくものなのです。
また、自分が主体となってことを立ち上げ、他人を巻き込んでいくというプロセスを経験すること自体が、ビジネスやキャリアを切り拓いていく実践的な学びになります。交流会や勉強会のテーマにも自分の意向を反映させることができるのもメリットです。ゲストスピーカーを招く際には、自分が率先してやりとりすることで、そのスピーカーと強い関係をつくることもできます。
スケジュールや会場の設定や手配、各種連絡やゲストとのやりとりなど、主宰者は面倒な仕事が多いように思えますが、実は役得なのです。
結論。
「成功するリーダー」は、お互いを理解し合える少人数の交流を好み、自ら主宰する!
「『働きがい改革』に本気の上司がチームを覚醒させる」
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